2021年2月米国市場のマンスリーレポート~エネルギーセクター続伸~

今回も、2012年2月の流れや月間の各指数や債券の変動率、または金価格の変動率などをまとめていこうと思います。

なぜこのようなデータをまとめようとしているのかというと、

世界のお金持ちが実践するお金の増やし方』のなかで紹介している戦略を実践するのに必要だからです。

よって、今回の記事は当該書籍を読んだことのある読者には参考となるデータだと思っていますので、最後まで読んでもらえると嬉しいです。

2月の流れ

第1週(2/1~)

S&P500

2月に入ると株価は、50日移動平均線をサポートに大幅に上昇しました。

第1週末にはS&P500種指数が過去最高値を更新していました。

この株高となった要因は、国内外で新型コロナウイルスの新規感染者数に減少傾向が続いてきたことで、感染拡大の鈍化に伴い感染抑制措置が緩和されたこと。

あと、ワクチン接種が進んできたことも要因のひとつだと考えられます。

米国の1月の雇用統計の結果ですが、 非農業部門の雇用者数は4.9万人増にとどまり、予想5.0万人を下回りました。

予想を下回ったことで株価は下落すると思われましたが、逆にこの悪い結果がバイデン政権の追加経済対策の必要性を高める後押しとなって、株価暴落とはなりませんでした。

第2週(2/8~)

S&P500

世界的に株価が上昇し、日米欧の国債利回りも上昇してきました。

とりわけS&P500種指数は、第1週に更新した過去最高値を、さらに更新しています。

これは、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が、先週10日の講演で「緩和的な金融
政策を忍耐強く続けることが重要だ」などと発言したことが要因の一つとなっています。

VIX指数

ちなみに、VIX指数(恐怖指数)も1年以上ぶりに、20を割り込んだ状態で終値をつけたことから、景気回復が早まってほしいという期待の大きいことがうかがえます。

第3週(2/15~)

S&P500

ワクチン普及やバイデン政権による追加経済対策の成立で、景気回復が早まるとの期待から、3週連続でS&P500種指数は上昇しました。

イエレン財務長官がバイデン政権の追加経済対策の必要性を訴えたことなどが、株価上昇を後押ししたようです。

米10年債利回り

しかし、米10年債利回りは19日に1.34と1年ぶりの水準に戻ってきたことにより、PER(株価収益率)が高いハイテク株については売りが優勢となりました。

第4週(2/22~)

米10年債利回り

2月25日、26日と二日続けて、株価は下落しており、その要因は前週と同じで、米10年債利回りの上昇です。

25日に1.54と先週と比べて0.20ポイント上昇しています。

先ほどもいったように、米10年債利回りの上昇する場面では、PERが高いハイテク株が売られる傾向にあります。

2週連続で同じ現象が続いたことで、景気敏感株にも売りが広がったようです。

S&P500

今S&P500種指数は、50日移動平均線上にいます。

1月末のように、ここをサポートに上昇するのか?下に突き抜けてしまうのか?

2月の雇用統計の、失業率や非農業部門雇用者数しだいかな~といったところです。

S&P500、DAW30、NASDAQ

オレンジ:S&P500  赤:NASDAQ  青:DAW30
  • 青:DAW30   2.38%(先月-0.80%)
  • オレンジ:S&P500 0.99%(先月0.37%)
  • 赤:NASDAQ   -1.57%(先月2.93%)

NASDAQだけ、マイナスになっていますが、(先でも言いましたが)金利上昇を受けたことで、割高なハイテク株に売りが集中し大幅下落となったためです。

米国株セクター別

オレンジ:XLB

セクター別の成績を評価するために、セクター別の米国ETFで評価するのですが、出来高の多いステートストリート社のETFで見ていくことにしています。括弧内は先月の数値です。

  1. XLE エネルギー 21.59%(3.58%)
  2. XLF 金融 10.16(-0.45%)
  3. XLI 資本財 5.79%(-1.90%)
  4. XLB 素材 2.91%(-1.48%)
  5. XLK テクノロジー -1.11(0.81%)
  6. XLP 生活必需品 -1.33%(-3.94%)
  7. XLV ヘルスケア -2.48%(1.84%)
  8. XLY 一般消費財 -3.05%(1.62%)
  9. XLU 公共事業 -6.55%(1.69%)

エネルギーセクターの暴騰の要素を確認すると、

米国の原油ベンチマークであるウェスト・テキサス・インターミディエイト=WTIのチャートを眺めると、レジスタンスとなる44ドルを、昨年11月には上に突き抜けて、それ以降上昇を続けています。

そして、世界各国と米国の原油ベンチマークが、コロナショック前の相場にほぼ回復しました。

WTI原油価格 日足

これは、経済復帰の早かった中国による石油需要の復活や、世界的に原油在庫が減少したためと考えられます。

金(ゴールド)

オレンジ:IAU

ゴールドもETFで見ていきますが、ゴールドのETFには、GLDとIAUの2つのETFがあります。

GLD-7.13%(先月-5.33%)、IAU-7.17%(先月-5.39%)とでは、基本的な値動きに大きな差はありません。

1月の金価格同様に、2月も下落してしまいました。

理由は2つあります。

  • インフレヘッジとして資金が暗号資産に流出している
  • 米10年債利回りの上昇

ゴールドには、価値保存の手段、つまりインフレヘッジの効果が大きいことから、近年はそれを目的に投資をされてきました。

しかし、インフレヘッジとして暗号資産というライバルが出現したことで、今後のゴールドの立場が危ぶまれています。

また、利息を生まないゴールドよりも、債券を買い向かっていると考えられるわけです。

米国債券

オレンジ:TLT

期間別のブラックロック社の米国債券で比較した結果です。

  • 【SHY】iシェアーズ 米国国債 1-3年 ETF
  • 【IEF】iシェアーズ 米国国債 7-10年 ETF
  • 【TLT】iシェアーズ米国債20年超ETF

2020年2月は【SHY】iシェアーズ 米国国債 1-3年 ETFが-0.07%ともっとも下落幅を抑えることができました。

短期間の国債ETFのほうが、ボラティリティが小さいことがわかってもらえると思います。

まとめ

2021年2月は、第1週と第2週と株価は上昇し、S&P500種指数においては史上最高値を更新しました。

この要因は、

  • 国内外で新型コロナウイルスの新規感染者数が減少傾向にあること
  • 感染拡大の鈍化に伴い感染抑制措置が緩和されたこと
  • ワクチン接種が進んできたこと
  • パウエルFRB議長が、「緩和的な金融政策を忍耐強く続ける」と言ったこと
  • イエレン財務長官がバイデン政権の追加経済対策の必要性を訴えたこと

などがあげられます。

しかし、第3週以降の株価は落ち込みました。

これは、米10年債利回りが、高い水準に戻ってきたことにより、PER(株価収益率)が高いハイテク株については売りが優勢となったからです。

実際に、2月のS&P500は0.99%上昇したのに対して、NASDAQは-1.57%下落してしまいました。

これらの情報は『世界のお金持ちが実践するお金の増やし方』の82ページに掲載している戦略を実践する上で、必要となるデータになっていますので、実践している方や実践してみたいという方には参考になるはずです!

こちらの書籍についてのレビューは以下の記事を参照ください。

最後に、2021年2月28日、アメリカの食品医薬品局(FDA)が、製薬大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)が開発した新型コロナウイルスワクチンについて、緊急使用を許可したと発表しました。

このワクチンは1回の接種で済むことから、ワクチン接種のペースが加速することが期待されます。

しかし、新規コロナウイルス感染者数の第4波が訪れないように、最低限の予防処置は継続するべきだと考えます。

米国株
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