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オール・カントリーよりも3地域均等型をすすめる3つの理由【eMAXIS Slim 全世界株式】

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投資信託を使って資産形成をするときに、全世界株式に投資をするのか?、はたまた米国株式に投資をするのか?がしばしば議論されるわけですが、

全世界株式を選ぶ方々はこぞって、全世界株式(オール・カントリー)を選んでいるようですが、私がもし、投資信託で全世界株式に投資をするのなら、全世界株式(3地域均等型)を選ぶと思います。

そのわけは、

  • 全世界により分散できている
  • コロナショック時の下落率が低い
  • 新興国株のパフォーマンスが上がりそう

以上の3つが理由となるわけですが、くわしく解説していきますね

目次

全世界株式に投資するなら、3地域均等型をすすめる3つの理由

全世界により分散できている

米国株式ではなく全世界株式に投資をする理由は一つだけだと思います。

それは世界に分散してリスクを抑えたいからです!

そうです!投資家はリスクを抑えたいのです!そのための全世界分散なのです。

しかしこれを見てください。

オール・カントリーの国・地域別構成比率

米国株式だけで約57%も占めています。次に多い日本株式でさえ7.5%しかないです!

それに先進国だけでみても88%を占拠していることから、これで分散できていると言えるのでしょうか?私には疑問に思えてなりません。

全世界、オール・カントリーという言葉に騙されているように感じるのは私だけでしょうか?

何度も言いますが、リスクを抑えるために世界に分散した投資をすることを選んだつもりが、全体の約9割を先進国に集中投資し、約6割を米国株式に偏った投資をしているファンドが、オール・カントリーです。

これがあなたの目指している、または望んでいる世界分散投資ですか?

私が思う世界分散投資ができるファンドは、👇の3地域均等型のような国・地域別構成比率をなしたファンドです。

3地域均等型の国・地域別構成比率

3地域均等型なら、さきほどのオール・カントリーに比べて

  • 米国株式 57% → 24%
  • 先進国 88% → 67%
  • 新興国 12% → 33%

このように、米国株式の比率が下がり、新興国の比率が上がったことで、国・地域別構成比率が変わり、こちらのほうが全世界分散投資と言えるのではないでしょうか?

ただ、3地域均等型にも欠点があると思ってまして、それは日本株式の割合が33%とちょっと多いと感じています。

日本という国は、人口が減少傾向にあることから、大きな経済成長は見込めないと考えていて、そのような国の株式を33%も保有くらいなら、米国の占める割合と交換して、

米国株式33%、日本株式24%にすればいいのにな~っと、妄想したりします。

ショック時の暴落が小さい

青:オール・カントリー 橙:3地域均等型

上図は、(青)オール・カントリーと(橙)3地域均等型の基準価額の推移を比較したもので、開始日がコロナショック直前の2020年2月21日を基準にしています。

オール・カントリーよりも3地域均等型のほうが、基準価額の暴落を約5%多く抑えられていることがわかると思います。

今回はたまたまかもしれませんが、3地域均等型でもオール・カントリー同等かそれ以上に暴落を抑えることができると予想されます。

どちらのファンドも比較的若いファンドですから、もう一度〇〇ショックを経験してもらって、比較検討したいですね。

新興国株式のパフォーマンスが上がりそう

MSCI Emerging Markets Free Index

このチャートは、新興国株式の指数の推移を表したものです。

2009年から2016年、2016年から2020年と、底値を切り上げており、

2018年につけた高値圏まで、指数は今上昇をしていることから、強気相場入りしたと考えられます。

もう一つチャートを見てもらいましょう。

新興国株式指数をS&P500種指数で除した指数の推移

こちらのチャートは、新興国株式指数をS&P500種指数で除した指数の推移となります。

除した指数が1に近づく、あるいは1を超えると、新興国株式が米国株式並みまたはそれを超えるパフォーマンスがあることを示します。

また、除した指数が小さくなればなるほど、米国株式と比べて新興国株式のパフォーマンスが衰えていると言えます。

よって、米国株式と比べた時、新興国株式にとって2003年から2008年の間は追い風が吹いていて、2011年以降は向かい風が吹いていたと言えるわけです。

この風向きが変わる前の、2008年から2011年の間で指数とMACDとでダイバージェンスの関係が成立していたわけですが、今回2016年と2020年の指数とMACDとの関係にもダイバージェンスが成立していることから、

そろそろ新興国株式に追い風の時代がきそう!と予想することができます!

ダイバージェンスとは、トレンド系とオシレーター系とで、逆の動きをすることで、トレンドの終焉や転換を示唆するサインです。

前置きが長くなりました。

これから新興国株式が、2000年以降でみせたような成長期に入る可能性がある場合、それにも投資をしたくなりますよね?

でも思い出してください!オール・カントリーの国・地域別構成比率を!!

オール・カントリーの国・地域別構成比率

オール・カントリーは、新興国株式を12%しか組み入れていません!

よって、これからの時代に新興国株式の時代が来た場合に、利益を逃しかねないんですね。

だから、新興国株式も33%の比率で保有する『3地域均等型』に投資をしておくほうが、今後のパフォーマンスに期待が持てるわけです。

まとめ

リスクを抑えつつ、投資信託を使って資産形成をするときに、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)に投資をする場合が多いようですが、私がもし全世界株式に投資をするなら『オール・カントリー』よりも『3地域均等型』を選ぶと思います。

そのわけは、

  1. 全世界により分散できている
    • オール・カントリーの場合、米国株式は57%、先進国は88%
    • 3地域均等型の場合、米国株式は24%、先進国は67%
  2. コロナショック時の下落率が低い
    • オール・カントリーの場合、暴落率34%
    • 3地域均等型の場合、暴落率29%
  3. 新興国株のパフォーマンスが上がりそう
    • オール・カントリーの場合、新興国株式は12%
    • 3地域均等型の場合、新興国株式は33%

以上のような3つの理由で、全世界分散投資をするには『3地域均等型』をおすすめします。

しかし、それぞれに注意点もあって

  1. 日本株式の保有比率33%は多すぎる
  2. 一つの金融ショックだけで評価するのはずるい
  3. 新興国株式のパフォーマンスが上がるという保証はない

以上の点も考慮しつつ、どちらが自分に合うファンドなのかを検討していただければと思います。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

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