最近私が参考にしているインフルエンサーの何人かに
『コモディティの時代が来る!』っと、言われると情弱な私はついついコモディティに投資をしなければ!っと考えてしまいます。
コモディティ時代論を唱えている方が一人ならまだしも、複数人いることもあって私の心は揺さぶられています。
しかし、数か月前までコモディティ?オルタナティブ資産?と、カタカナ専門用語から逃げていた私が、今から買ってよい商品ではないことは明白です。
ですから直ちにコモディティ投資をするわけではありませんが、妄想ぐらいであればノーリスクなので、仮にコモディティ投資を始めるならどうするか?というのを考えてみました。
そして最後には、コモディティを買うタイミングについても考えてみたので、最後まで読んでもらえると嬉しいです。
コモディティに投資をする方法【投資信託/ETF編】
コモディティとは
まずコモディティとは商品のことを指す言葉であり、コモディティ投資とは、商品先物市場で取引されている
・原油やガソリンなどのエネルギー
・金や銀・プラチナなどの貴金属
・トウモロコシや大豆などの穀物
・それらを育てる際に使う肥料や農薬
・建設資材
といったコモディティ(商品)に投資することを言います。
コモディティ投資をしようと思ったとき、上記に関連した銘柄を貴金属系やエネルギー系、食品系などのジャンル別に分けて、それぞれから1銘柄に投資をするか、またはいずれかのジャンルに絞って投資する方法、があります。
しかし、どっちにしてもかなり大変そうです。
かといって、1銘柄だけに投資することもリスクが大きくなります。
よって、お手軽に分散投資ができるという理由から、投資信託とETFをみていきたいと思います。
投資信託
楽天証券の投信スーパーサーチ機能を使ってコモディティ関連のファンドをみてみました。
すると、楽天証券から(ファンドスコアをつけてもらった)お墨付きをもらった5つのファンドがみつかったので、それぞれの基準価額の変動を比較しました。
すると、いずれのファンドも2020年5月以降、右肩がりであることがわかりました。
ファンドスコア『4』をもらったDWSコモディティ戦略ファンドが、基準価額からみたときパフォーマンスがもっともよいことがわかります。
しかし、SMTAMコモディティ・オープンとは、大きな差はないように思います。
つぎに5つのファンドの管理費用(信託報酬を含む)を比較すると、
- 1.9255% ダイワ/「RICI(R)」コモディティ・ファンド
- 1.803% DWSコモディティ戦略ファンド
- 1.0085% iシェアーズ コモディティインデックス・ファンド
- 0.935% SMTAMコモディティ・オープン
- 0.9% eMAXISプラスコモディティインデックス
eMAXISプラスコモディティインデックスがもっとも信託報酬が安いです。
あと純資産の多さ、つまり投資家からより多くの資金が預かっているファンドもみていきましょう。
- 27億円 SMTAMコモディティ・オープン
- 73億円 DWSコモディティ戦略ファンド
- 33億円 iシェアーズ コモディティインデックス・ファンド
- 54億円 ダイワ/「RICI(R)」コモディティ・ファンド
- 135億円 eMAXISプラスコモディティインデックス
結果はこのようになり、eMAXISプラスコモディティインデックスにダントツで資金があつまっていることがわかりました。
ここまでをまとめると、
- パフォーマンスを重視すると
- DWSコモディティ戦略ファンド
SMTAMコモディティ・オープン
ダイワ/「RICI(R)」コモディティ・ファンド - コスト重視だと
- eMAXISプラスコモディティインデックス
SMTAMコモディティ・オープン
iシェアーズ コモディティインデックス・ファンド - 人気を重視すると
- eMAXISプラスコモディティインデックス
DWSコモディティ戦略ファンド
ダイワ/「RICI(R)」コモディティ・ファンド
このようになって、もっともバランスの取れたファンドは、
ETF
投資信託やETFを探すとき、純資産が多いファンド、つまり投資家から多くの資金を預かっているファンドはどこか?から探すと時間的に楽だと思います。
よって、純資産の多い2つのコモディティETFを確認していきます。
運用会社 | ティッカー | 経費率 | 5年トータル リターン | 純資産 |
インベスコ・パワーシェアーズ・ キャピタル・マネジメント | DBC | 0.88% | 12.3% | 35.9憶ドル |
ブラックロック | GSG | 0.75% | 9.64% | 19.9億ドル |
直近の5年間のトータルリターンを比較すると、
iシェアーズ S&P GSCI コモディティ・インデックス・トラスト(以下GSG)よりも、
インベスコDBコモディティ・インデックス・トラッキング・ファンド(以下DBC)のほうが、アウトパフォームしています。
そして、DBCのほうが、純資産が多く、投資家からより多くの資金を預かって運用しています。
しかし、経費率を比較した場合、GSGのほうが経費を低く抑えています。
よって、5年以上のもっと長期でみたときに、GSGがDBCをアウトパフォームできていれば、DBCより魅力のあるファンドと言えるようになるので、期間を変更してみてみました。
過去10年間で、GSGとDBCを比較したとき、2012年から2014年の間は、どちらのファンドもパフォーマンスに差はありませんでしたが、2015年以降は、DBCの方がパフォーマンスが優れています。
つぎに過去15年間で見た場合も、DBCの方がパフォーマンスが優れていました。
残念ながら経費率の低いGSGが、パフォーマンスにおいてDBCに勝つことはできませんでした。
よって、おすすめできるETFは、
っという結論になりました。
コモディティの時代は来るのか?
コモディティの動きをチャートでみると、2011年以降10年以上の弱気相場が続いています。
そこで、弱気相場からの転換のサインがあるかどうかをテクニカル分析します。
DBCの月足チャートをながめてみると、2015-2016年の底値よりも、2020年の底値のほうが切り下がっていますから、本来なら弱気相場が続くと読むことができます。
しかし、オシレーター系であるMACDをみると、MACDは切り上げています。
つまり、トレンド系とオシレーター系とで逆の動き(ダイバージェンス)を起こしているわけです。
ダイバージェンスとは、下降(上昇)トレンドの勢いが弱まったことを示しますから、ここから上昇するかもしれません。
かなり希望のバイアスがかかっていますが、今後のチャートの動きとしては👇のような動きをしてもらえると、コモディティについて買い向かうことができると思います。
追記 2022/3月
コモディティの時代がきています!
まだダイバージェンスは発生していないので、テクニカル的には上昇トレンドは維持されると思います。
まとめ
複数のインフルエンサーから『コモディティの時代が来る』と言われ、心揺さぶられている情弱な私ですが、私がもしコモディティに投資をするならどうするのか?を考えてみると
- 先物取引は敷居が高いし
- 金鉱株などへの個別株もリスクが大きいため
- 投資信託なら、SMTAMコモディティ・オープンが
- 米国ETFの中から、DBC(インベスコDBコモディティ指数トラッキングファンド)を
候補にあげることができました。
しかし、2006年からのコモディティ価格の推移をながめると、S&P500のような右肩上がりではありません。
よって、コモディティ投資は、持ち続けるだけでいい長期投資向きというよりは、
『安い時に買って、高い時に売る』短中期投資向きな投資戦略になりそうです。
初心者は、コモディティ投資に手を出さないか、少ない資金で投資することをおすすめします。