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【バイオジェン:BIIB】アルツハイマー病の新薬の行方

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米バイオジェンとエーザイが共同開発したアルツハイマー病の新型治療薬アデュカヌマブについて、米食品医薬品局(FDA)は前向きな試験結果を指示しました。

長年続いているアルツハイマー病の取り組みに、突破口が開かれる可能性があることから、バイオジェンの株価は一時大幅上昇しました。

アルツハイマー病ではありませんが、自身の父親を認知症で亡くした私にとって、このニュースが気になったので、取り上げたいと思います。

最後には、バイオジェンに投資するならどのようにするのか?検討してみたので、最後まで読んでもらえると嬉しいです。

目次

バイオジェンについて

神経科学領域のパイオニアであるバイオジェンは、最先端の医学と科学を通じて、重篤な神経学的疾患、神経変性疾患の革新的な治療法の発見および開発を行い、世界中の患者さんに提供しています。

1978年に設立されたバイオジェンは、世界で歴史のあるバイオテクノロジー企業であり、多発性硬化症の領域をリードする製品ポートフォリオを持ち、脊髄性筋萎縮症(SMA)の唯一の治療薬を製品化しました。

また、アルツハイマー病、神経免疫疾患、運動性疾患、神経筋障害、痛み、眼科、神経精神医学といった神経領域の研究においても最先端の活動を展開しています。

aragaki
aragaki

風邪薬や話題のワクチンなどを開発しているわけではなくて、

ちょっとレアな疾患に対する製薬に精通している企業ということです。

新薬アデュカヌマブの経緯

2017年10月より、バイオジェンとエーザイは全世界的にアデュカヌマブの開発ならびに製品化を共同で実施しています。

2019年3月にバイオジェンとエーザイがアデュカヌマブの臨床第3相(P3)試験を中止しました。

臨床試験のための独立データモニタリング委員会が実験薬が有効である可能性は低いと判断したためです。

発表の後のバイオジェンの株式は28%下落しました。

同年10月に、新薬承認をFDA(米食品医薬品局)に申請すると発表しました。

FDAの指示に基づき大量のデータを改めて解析した結果、投薬量を増やした患者では症状を軽減させる効果が見られた、と同社は説明しました。

この発表を受け、株価は26%急騰しました。

アデュカヌマブについて、米食品医薬品局(FDA)は前向きな試験結果を指示したことが、2020年11月4日にニュースされました。

アルツハイマー病に新たな治療薬の兆しが見えたことで、株価は一時47%も急伸しました。

しかし6日になって、アデュカヌマブについて、米食品医薬品局(FDA)の諮問委員会は、前向きな評価を与えず、FDAによる同薬品承認の是非は不透明になってしまいました。

委員会の会合前にFDAスタッフがまとめた報告書は、有効性を示唆する内容となっていたが、委員会では相反する内容の二つのデータをそれぞれ対比して検証した結果、有効性を十分に証明できなかったとの見解に8票、証明できたとの見解に1票、判断保留に2票が投じられたそうです。

6日の米株式市場でバイオジェン株は、売買停止となっています。

aragaki
aragaki

売買停止なんてあるんですね。

初めて聞きました!

チャート

BIIB 週足
  • 2019年3月に臨床第3相試験を中止したため、株価は同月29%下落
  • 2019年10月新薬承認をFDA(米食品医薬品局)に申請すると発表したことを受けて、株価は同月28%下落

株価の流れをみると、アデュカヌマブの開発を発表する前から持ち合い相場が続いています。これは、アルツハイマー病への新薬の期待値が織り込まれていません。

テスラのようには株価は上がらないようです。

BIIB 日足
  • 4日、アデュカヌマブについて、FDAは前向きな試験結果を指示!株価は一時47%も急伸
  • 5日、株価は7.5%反落した。
  • 6日、FDAの諮問委員会は前向きな評価を与えなかったために、売買停止

日足チャートでみても、これからくる相場の強弱が見えにくいです。

単純に移動平均線を上に突き抜けているから強気相場入り!と考えるのは短気だと思います。

エーザイ 日足

共同開発相手のエーザイの方は6日売買停止になっておらず、前日の終値から株価は18%下落しています。

11月9日のバイオジェンの株価も18%以上下落することが予想されます。

まとめ

米バイオジェンとエーザイが共同開発したアルツハイマー病の新型治療薬アデュカヌマブについて、米食品医薬品局(FDA)は前向きな試験結果を指示したかと思えば、委員会では却下するとして、株価は大きく上下に振り回されています。

こういう銘柄は高配当を出していれば、まだ投資対象としてみることができるのですが、なんと配当金ゼロ銘柄でした。

ということは、投資対象としてバイオジェンをみるには、キャピタルゲインを狙いやすいか?がポイントになるわけです。

しかし、先ほど提示したチャートよりも長い期間の5年間のチャートでみると、持ち合い相場が長く続いており、容易にキャピタルゲインを狙うことは難しそうです。

BIIB 週足 5年分

よって、どうしてもバイオジェンで売買したいという方、またはアルツハイマー病へ怨念のある方は、持ち合い相場でも勝てる方法で売買をする必要があります。

持ち合い相場でも勝てる方法のひとつとして、200週移動平均線よりも株価が約±20%乖離したら売買するという方法があります。

できれば、‐20%下落した時に買って、0~10%になったら利確するということを繰り返せば、キャピタルゲインを狙いやすいと考えます。

つまりここ数年のバイオジェンの株価は持ち合い相場、別の言い方で振り子状態を呈しているために、移動平均線からの乖離率で売買するとキャピタルゲインを狙えると考えます。

最後に

私がバイオジェンに望むのは、持ち合い相場でも株価の上昇でもありません。

いち早くアルツハイマー病に対する治療薬を開発をして、認知症で悩む本人やその家族の助けとなる日が一日でも早くなることを願っています。

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