
月間の各セクターの株価の変動率や金価格の変動率などをまとめているサイトを見つけることができなかったためで、
2020年10月の米国市場の動きをまとめた私の覚書ですが、なぜこのようなことをしているのかというと、
『世界のお金持ちが実践するお金の増やし方』のなかで紹介している戦略を実践するのに必要だからです。
よって、今回の記事は当該書籍を読んだことのある読者には参考となるデータだと思っていますので、最後まで読んでもらえると嬉しいです。
出典の多くは、Bloombergからです。
S&P500、DAW30、NASDAQ

- オレンジ:S&P500 ‐3.28% (先月‐4.64%)
- 赤:NASDAQ ‐3.66% (先月‐6.47%)
- 青:DAW30 ‐4.73% (先月‐3.02%)
2ヵ月連続で各指数ともに下落しており、とくに工業株が売られているようです。
各指数が下落した理由には、追加の景気支援策が難航していることが背景にあります。
つぎは、セクター別にみていきます。
米国株セクター別

セクター別の成績を評価するために、セクター別の米国ETFで評価するのですが、ヴァンガード社のETFとステートストリート社のETFのどちらで評価するか?少し悩みましたが、出来高の多いステートストリート社のETFで見ていくことにしました。
括弧内は先月の数値です。
- XLU 公共事業 4.0%(0.22%)
- XLB 素材 0.70%(1.03%)
- XLF 金融 ‐1.04%(-3.95%)
- XLE エネルギー ‐1.07%(-15.99%)
- XLI 資本財 ‐1.15%(-1.07%)
- XLV ヘルスケア ‐3.29%(-2.57%)
- XLP 生活必需品 ‐3.41%(-2.26%)
- XLY 一般消費財 ‐3.98%(-2.07%)
- XLK テクノロジー ‐6.00%(-5.54%)
公共事業および素材セクターは、先月と順位を入れ替えただけで1位2位の順位を並走しています。
先月同様に下落していないセクターは、公益事業と素材セクターのみとなっていることが、セクター別のETFをみることでわかります。
先月‐15%ダウンしたエネルギーセクターは、今月‐1.07%とかなり軽減されましたが、再度原油安となり始めていることや、COVID-19感染者数が増えていることなどから、11月のエネルギーセクターはまた暴落しそうです。

最下位のテクノロジーセクターの下げ幅は先月と同程度でした。例えばGAFAですが、好決算を発表したのにいずれも業績見通しへの懸念が嫌気されたことで、株価は急落しています。
公共事業ETF

公共事業セクターETFはXLU以外にもあります。それぞれのETFによって組み入れ銘柄や比率が異なりますので、それぞれの10月の変動をチェックすると、
- XLU 4.00%
- VPU 3.94%
- IDU 3.81%
となり、XLUがもっとも上昇していましたが、各ETFとも大きな差はありません。これは、そもそもの公共事業銘柄の数が少ないからだと考えます。
ちなみにXLUの組入れ比率は以下のとおりです。

XLUの経費率は0.13%、直近の配当利回りは3.2%の一応は高配当ETFです。
金(ゴールド)

ゴールドもETFで見ていきましょう。ゴールドのETFには、GLDとIAUの2つのETFがあります。
GLD‐1.40%、IAU‐1.38%と、基本的な値動きには大きな差はありませんが、先月が‐4.17%でしたから金は引き続き下落がしています。
金が下落する理由の一つに、米10年債利回りが上がっていることが背景にあります。
米10年債利回りのチャートを見ると、レジスタンスとなっている200日移動平均線を上に突き抜けています。
よって、米10年債利回りはまだ上昇する公算が高く、それは金価格のさらなる下落が予想されるということです。
米国債券

期間別のブラックロック社の米国債券で比較した結果、
【SHY】iシェアーズ 米国国債 1-3年 ETF が、‐0.02%と下落幅が最も小さかった。
ビットコイン

番外編ということでビットコインの10月の値動きも確認しておきますと、+30%と爆益を生んでいます。
ビットコインの爆上げの理由には、米国上場企業であるマイクロストラテジー社やスクエア社が、ビットコインの購入を公言したことが背景のひとつとしてあります。
株式だけではなく、ビットコインの様子にも、引き続きに注視していきます。
まとめ
2020年10月の株価はセクター別に見た場合、公共事業セクターがもっとも上昇(約4%)しています。
しかし、市場全体でみたS&P500は-3.28%と下落しており、金(ゴールド)と債券のパフォーマンスと比較した時、最もパフォーマンスが高かったのは、SHYの-0.02%ということになります。
- SHY(米国国債 1-3年) -0.02%
- IAU(ゴールド) ‐1.38%
- S&P500(株式) ‐3.28%
これらの情報は『世界のお金持ちが実践するお金の増やし方』の82ページに掲載している戦略をする上で、重要になってきますので、実践したいという方には参考になるはずです!
ちなみにビットコインの+30%のボラティリティと比べてしまうと、XLU(公益事業)の4.00%のパフォーマンスがゴミのように思えてしまうかもしれませんが、これだけ価格の変動する商品に投資をするときは、それだけのリスクがあるということを忘れたくないですね。

‐30%の可能性もあるということです!
2020年11月は、米大統領選挙やコロナ感染者数の拡大による欧州のロックダウンなどから、株価の変動が大きくなり、経済の先行きも不安が大きいと考えます。
少なくても米国民のために、大統領選挙後すみやかに景気支援策が合意されることを切に願います。