菅首相の『日本の携帯電話の料金が諸外国よりも高すぎる!料金を4割下げなさい!』
という鶴の一声で、情報・通信銘柄が軒並み株価を下げたことを機に、通信銘柄をどれか買付けたいと思っています。
そこで、どこの銘柄がもっとも割安なのかを、前回の記事にしました。
GMOクリック証券の財務分析ツールの理論株価を指標に、割安性を評価した結果、
- NTT(日本電信電話)
- KDDI
が割安であると評価したわけですが、その際にNTTについて割安性以外も評価したくなったので、KDDIと比較しながら見ていきたいと思います。
財務健全性:(自己資本比率)
まずは企業の財務性を見ていきます。
今回は自己資本比率のみ載せていますが、フリーキャッシュフローや現金量・BPSなどもみると、より企業の財務や安定性が詳しく分析できます。
KDDIは概ね55%の推移を保っているの対し、NTTは40%程度の推移を保っていることから、
KDDI優位と評価できます。
収益性:EPS(1株当たり利益)
ROEや営業利益率なども一緒に比較すれば、より収益性を評価できますが、簡便性を重視して、EPSのみで比較していきます。
この10年間のEPSの推移は、両社右肩上がりに増え続けています。
しかし、KDDIはこの10年の間にEPSを約3.5倍に上げているのに対して、NTTのEPSはこの10年間で約3倍の上昇に留まり、わずかに差が生じています。
ここでもKDDI優位と評価がでました。
成長性:(純資産成長率)
EPSも成長性の評価に使えますが、純資産の延び率を見ていきたいと思います。
総資産ではありません!
NTTのデータが一部抜けていますが、ある程度の推移がわかればOKなので、このまま使います。
両社とも純資産を右肩に増やしておりますが、2007年から2019年の13年の間で
- KDDI 約3.0倍
- NTT 約2.3倍
ここでもKDDI優位と評価がでました。
しかし、そもそもの純資産額は、NTTのほうが2.5倍以上多いという事実は忘れてはいけません。
株主還元:(配当金推移、配当性向)
高配当株投資家として、一番気になるところですね。
配当金推移
両社ともに増配を続けています。
しかし、2010年からの増配率を比較すると
- KDDI 約4.8倍
- NTT 3倍
明らかにKDDI優位と評価がでました。
配当性向
KDDIのほうは、経年的に配当性向を上げているのに対して、NTTのほうは一定水準を保っている印象です。
今の段階で、株主を大事にしているのはKDDIかな?
KDDIの今後の配当性向が非常に気になります。
ちなみに、KDDIは株主優待を出していて、100株で¥3,000相当のカタログギフトが貰えます。NTTにも「dポイント」という株主優待はあるのですが、継続保有した株主に限定されています。
まとめ
以前、GMOクリック証券の財務分析ツールの理論株価を指標に、通信銘柄の割安性を評価した結果、
- NTT(日本電信電話) 51%割安
- KDDI 22%割安
評価したわけですが、その際にNTTについて割安性以外も評価したくなったので、KDDIと比較しながら評価した結果、
このような結果となり、総合的に見て
KDDIが割安・優良・高配当な通信銘柄と私は評価します。
しかし、日本電信電話も優良株であることに変わりませんし、半額セール中と言う買い時を指を加えて見過ごすのも勿体ない気はします。
これで割安で優良と思われる通信銘柄を1社に選定したわけですが、
KDDIの株価は 2020.9.26現在 約¥2,700 です。
これを100株買うには、約¥270,000 必要です。
この金額を高いと感じる方には、ぜひ一株から購入ができるSBIネオモバイル証券をおすすめしますので、ぜひご検討ください。
✔ 個別株で株式取引を体験してみたい人
✔ 少額から株を勉強したい人
✔ 徹底した分散投資をしたい人
そして SBIネオモバイル証券についてメリット・デメリットを書いたリンクを貼っておきますね。
銘柄の評価と分析についてはまだまだ若輩者ですので、間違いがあるかもしれません。
実際の投資の際はご自身の判断と責任にてお願いをいたします。