先日ちょっとだけお話した話題のETF【QQQ】についてですが、もう一度ふれておくと、【QQQ】とは、米国株式指数のひとつであるNASDAQ100に連動したETFで、このNASDAQが昨年末の水準までに回復した!とお伝えしました。
ちなみにS&P500は昨年末と比べて、まだ回復しておらず約10%ダウンな状態です。
それだけNASDAQ、つまりIT・ハイテク業種に今の時代にマッチした力があるということです。
よって、このようにパワーのある米国指数にあやかろうと思うと、【QQQ】は最適解かもしれませんね。
そこで今回の記事では、この【QQQ】からさらに大きな恩恵を得ようとレバレッジを利かせたETF、【TQQQ】について解説していきますので、
最後まで読んでもらえると嬉しいです。
【レバレッジETF】QQQではなくTQQQについて解説
TQQQとは
まずは【QQQ】のおさらいです。
QQQはNASDAQに上場している、時価総額が最大規模の非金融企業100社を含むNASDAQ100指数に連動した投資成果を目指すETFです。
正式には、インベスコQQQトラスト・シリーズ1(Invesco QQQ Trust Series 1)と言います。
そしてTQQQは、NASDAQ100指数の日次運用実績の3倍(300%)に連動する投資成果を目指すETFです。
正式には、プロシェアーズ・ウルトラプロQQQ と言います。
この2つのETFの経費率等比較すると以下のとおりです。
TQQQ | QQQ | |
経費率 | 0.95% | 0.2% |
配当利回り | ー | 0.72% |
資産総額 | 約55億米ドル | 約1020憶米ドル |
TQQQの経費率はQQQの約5倍です。
株価は運用実績の3倍に連動しているのに、経費率は5倍とはなかなかのボッタクリにみえますが、レバレッジETFの経費率はどれも同じような数値の1弱です。
なのでTQQQが特別経費率が高いというわけではないみたいです。
配当金はまったくないわけではありませんが、ないに等しいので、なしと考えることにしました。
総資産にも大きな差がありQQQのほうに圧倒的に資産が集まっています。
これは、米国の投資家にはレバレッジを利かせた短期投資よりも、じっくり保有する長期投資のほうに人気があるせいだと愚考します。
チャート
TQQQ と QQQ 2つのETFをチャートを比べていきます。
まずは直近の5年間です。
TQQQ 299%UP QQQ 107%UP
約3倍の差がでましたが、レバレッジが3倍なので当たり前?とも言えます。
つぎはTQQQの設定来(約10年前)からの比較チャートです。
TQQQ 3100%UP QQQ 370%UP
TQQQを開設時に10万円買っていれば、約300万円になった計算です。夢がありますね!
逆に、今回のコロナショックの時の下落率はどうだったでしょう。
TQQQ 69%down QQQ 27%down
TQQQを10万円買っていれば 約3万円になっています。
投資というよりは投機感が強い印象です。
TQQQの構成銘柄
MAAFG ではなく GAFAM で上位6位を占めており全体の約45%を5社で構成しています。
このGAFAMの恐ろしいところが、この5社の時価総額が、東証1部約2170社の合計時価総額を上回ったことです。
日本のTNSKNにもがんばってほしいです。
(TOYOTA NTTドコモ ソフトバンクグループ キーエンス NTTグループ)
TQQQのセクター
情報と通信だけで7割近くを占めており、ある意味尖がったETFですね。
この尖がりが時代にマッチしているから、チャートが伸び続けていると考えます。
注意点
2021年7月現在!私のメイン証券会社である楽天証券では、この銘柄を取り扱っておりません。
日本ではサクソバンク証券でのみ取り扱ってそうです。
せめて、米国株式に力を注いでいるSBI証券かマネックス証券のどちらかに取り扱ってほしかったです。
まとめ
NASDAQ100に連動した人気のETFであるQQQに、3倍のレバレッジが効いたTQQQを紹介しました。
レバレッジが効いていて、経費率が高いことから、投資というよりか投機に近い印象を受けるETFです。
そして、時代にマッチしている業種で構成されており、世界をけん引する5社が全体の45%もしめているETFです。
宝くじを買うくらいなら、TQQQを買って夢をみるのもいいかもしれません。
ただ、TQQQを取り扱っている日本の証券会社はサクソバンク証券だけなのが悔やまれます。