
まずは先週(5/4~9)の米国株式市場の動きをおさらいしていきます
S&P500 3.50% アップ
ダウ平均 2.56% アップ
NASDAQ 6.00% アップ と主要3指数がそろって上昇しています
3指数の上昇率を比較すると NASDAQつまりGAFAMなどのIT・ハイテク企業がマーケットを押し上げていることが数値ではっきりとわかりますね
NASDAQに連動したETFであるQQQの話題が最近になって多い理由がわかりました
そのNASDAQですが さすがに最高値まで復調とはいきませんが 昨年末の水準を更新するまでに回復しています

一週間とはいえ ダウ平均よりも倍近く指数が上昇しているNASDAQをみると とりあえずNASDAQに連動したETFを買いたくなりますね
つぎに 先々週末にトランプ大統領の中国との関係が悪くなりそうな発言のせい?で株価が下落した日がありましたが 中国の副首相や米財務長官たちの会談で丸く収まったみたいです
あと 米国の多くの州では経済活動が段階的に再開し始めているようなので これらの期待が高まったことで 週間のS&P500が3.5%上昇したものと考えます
2020/5/11からの米国株式市場の買い時は?
S&P500 チャートの動き

先週の予想では MACDとダイバージェンスしていることから一旦下げに転じれば大きく下がる と思っていたのですが 一週間単位だと上昇しましたね
でも大きくは上がらない という予想は今のところ当たっているのではないでしょうか?まぁいいです 予想の当たりはずれのことは…
チャートに戻って 指数は短・中期移動平均線よりも上の位置にいますが
直近の高値は更新しているかどうかは微妙?
MACDも上に突き抜けるようなクロスをしているか微妙?
なので 4時間足でみてみます

まず
①値動きですが 安値高値いずれも切り上げながら上昇しておりダウ理論が成立しています ただ5/8の終値はまだ直近の高値を更新していません
②指数はいずれの移動平均線よりも上にあり 超短・短期移動平均線の向きも上向き状態です 中期の移動平均線の向きはまだ下向きのままです
③MACDは上に突き抜けるように一応はクロスしています
④以前から言っているように 値動きとMACDの関係がダイバージェンスしています つまり上昇の勢いに陰りがあるということです
買い時ですが
直近の高値を更新するのは当たり前として MACDも直近の高値を更新したところが買い時だと考えています
そうでないとまたダイバージェンスの関係を維持してしまうからです
ダイバージェンスを維持するということは 高値を更新しながら上昇は続けているけれど 上昇の勢いは落ちているため そろそろ横ばいないし下落するよ ってことです
だから ダイバージェンスを打破したとき つまりMACDの数値が直近の高値を更新した時に 確かな上昇トレンドがきたと考えます
直近のMACDの値は 91.73 です

売り時は
直近の安値を更新したとき
または MACDが0(ゼロ)ラインを下に突き抜けたときです
欧州のチャート

STOXX50に連動したETF FEZの日足チャートです
週間的には上昇していますが まったく勢いがありませんね
米国よりも先に元気なところを見せてほしいのですがねぇ
F&G index


先週末は Fear でしたが いまは Neutral になっています
チャートの移動平均線も集束しているので まさに Neutral といった状況です
どちらにでも転がる状態です
米国のCOVID-19 一日の感染者数の推移

世界のCOVID-19一日の感染者数の推移

世界の一日の感染者数の推移は横ばいで
米国は一日の感染者数はいちおう減少傾向か?さすがは米国 自由の国 ロックダウンの効果が薄いような気がします?
諸悪の根源が落ちつきを見せてくれないと市場を安心して動かせません
米国の失業数

いまの米国の失業数の推移です
リーマンショックとかなんだったの?っていうくらい今はかなり異常な歴史を刻んでいることがわかると思います
そもそもグラフとして成り立っているのか?疑問に思うレベルですね
歴史的な出来事を体験できていても 人間は忘れてしまうものなので 私はこうしてブログとして残していきます
上のグラフをズームしますと

この一カ月くらいの失業者数は右肩下がりなんですね
これが 失業者数が多くても 株価が徐々に上がっていく理由のひとつなのですね
まとめ

1(下がる)~5(上がる)の五段階評価でまとめます
- チャート 3.5
- 欧州 3
- F&G index 3
- 感染者数 3.5
上がるほうにバイアスはかけつつも MACDの様子しだいでしっかりと上昇するのか 下落に転じやすいのか 見定めていきたいです