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【レイ・ダリオ】ブリッジウォーター・アソシエーツが2021年第1四半期以降に売買した銘柄10選

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資産運用をはじめたものの、なにに投資をすればいいのか迷ったときの解決方法のひとつに、著名投資家(有名人)の戦略に乗っかる!という手段があります。

そこで今回の記事では、ヘッジファンドの帝王ことレイ・ダリオ氏率いるブリッジウォーター・アソシエーツが、2021年第1四半期以降に売買した銘柄10選として、

もっとも買った銘柄と、もっとも売った銘柄(ETFを含む)を5つずつ紹介していきます。

そして、そこからレイ・ダリオ氏の短・中期的な投資戦略を考察していきますので、個別株投資をしている方の参考になれば嬉しいです。

目次

2021年第1四半期以降にもっとも購入した銘柄

【KO】コカ・コーラ

KO 週足

ブリッジウォーター・アソシエーツは、【KO】コカ・コーラの所有株式を約25%増やしています。

これで【KO】は、同社のポートフォリオの2.63%を占めたことになりました。

2.63%と聞くと少なく感じるかもしれませんが、構成するポートフォリオのなかで6番目の多さです。

【KO】の株価は、コロナショック前の水準まで回復していませんので、業績が悪いままなのか?直近の決算を確認していきましょう。

第1四半期(1月-3月期)実績

2021年4月に発表された第1四半期(1月-3月期)実績によると、

  • 売上高・・・前年同期比5%増の90.2億ドルで、市場予想の85.6億ドルを超える
  • 営業利益・・・前年同期比14%増の27.2億ドルで、市場予想の25.88億ドルを超える
  • 純利益・・・前年同期比8%増の24億ドルで、こちらも市場予想の21.5億ドルを超えた

このように収益性については、いずれも前年同期比よりも増えていますし、市場予想も超える好成績を収めています。

新型コロナウイルスワクチンがさらに普及すれば、娯楽施設や外食産業向けでの需要が増えることが予想されるので、さらなる業績アップを見通しできると考えます。

【PEP】ペプシコ

【PEP】週足

ブリッジウォーター・アソシエーツは、【PEP】ペプシコの所有株式を約21%増やしています。

これで【PEP】は、同社のポートフォリオのなかで9番目の多さとなり、2.23%を占めたことになります。

【PEP】のチャートを眺めると、同社の株価は、コロナショック前の水準まで回復するのに9カ月ほど要しましたが、基本的には50週移動平均線をサポートにするような、右肩上がりの上昇を続けています。

今後も継続して株価が上昇するのか、直近の決算を確認していきましょう。

第1四半期(1月-3月期)実績

2021年4月に発表された第1四半期(1月-3月期)実績によると、

  • 売上高・・・前年同期比6.8%増の148.2億ドルで、市場予想の145.5億ドルを超える
  • 営業利益・・・前年同期比20%増の23.1億ドルで、市場予想の22.3億ドルを超える
  • 純利益・・・前年同期比12%増の16.8億ドルで、こちらも市場予想の15.5億ドルを超えた

収益性については、いずれも前年同期比よりも増えていますし、市場予想も超える好成績を収めています。

とりわけ、さきほど紹介した【KO】よりも、前年同期比が大きく伸びています。

【PEP】ペプシコは、世界200ヵ国に展開する多国籍企業であるスイスのネスレ社に次ぐ世界第2位の売り上げを誇るビッグ企業であり、【KO】コカ・コーラよりも幅広い商品を提供しているからです。

【PG】プロクター・アンド・ギャンブル

【PG】週足

ブリッジウォーター・アソシエーツは、【PG】プロクター・アンド・ギャンブルの所有株式を約19%増やしています。

これで【PG】は、同社のポートフォリオの3.84%を占めたことになり、構成するポートフォリオのなかで4番目の多さです。

つぎに同社の株価を動きを知るためにチャートをながめると、コロナショックでうけた暴落をたった5カ月ほどで回復させるくらいに、人気の高い企業であることを示しています。

そして、その後も50週・200週移動平均線が平行移動するように、株価は右肩上がりに上昇していることから、値上がり益の狙いやすい銘柄と言えそうです。

この人気が今後も継続するのか、直近の決算を確認していきましょう。

第3四半期(1月-3月期)実績

2021年4月に発表された第3四半期(1月-3月期)実績によると、

  • 売上高・・・前年同期比5%増の181.1億ドルで、市場予想の179.6億ドルを超える
  • 営業利益・・・前年同期比10%増の37.9億ドルで、市場予想の38.8億ドルを下回った
  • 純利益・・・前年同期比7%増の32.7億ドルで、こちらも市場予想の31.1億ドルを超えた

収益性については、いずれも前年同期比よりも増えていますが、営業利益だけ市場予想を超えることができませんでした。

新型コロナウイルスの影響により、リモートワークなどで在宅する時間が増えたことを背景に、家庭での衛生対策を目的とする掃除用品などの需要が高かったようです。

ワクチン接種がすすめば、美容品部門での売上がもう少し増えるかもしれませんね。

【WMT】ウォルマート

【WMT】週足

ブリッジウォーター・アソシエーツは、【WMT】ウォルマートの所有株式を約16%増やしています。

これで【WMT】は、同社のポートフォリオの4.3%を占めたことになりました。

4.3%というのは、【WMT】が構成するポートフォリオのなかで3番目の多さです。

同社のチャートをながめると、その株価はコロナショックなどなかったかのように一瞬で回復しています。

そして、その後も50週・200週移動平均線が平行移動するように、右肩上がりに上昇する株高となっていることから、人気の高さがうかがえます。

この人気が今後も継続するのか、直近の決算を確認していきましょう。

第1四半期(2月-4月期)実績

2021年5月に発表された第1四半期(2月-4月期)実績によると、

  • 売上高・・・前年同期比2.7%増の1383億ドルで、市場予想の1319億ドルを超える
  • 営業利益・・・前年同期比32%増の69.1億ドルで、市場予想の51.9億ドルを超える
  • 純利益・・・前年同期比42%増の47.8億ドルで、こちらも市場予想の34.3億ドルを超えた

収益性については、いずれも前年同期比よりも増えていますし、市場予想も超える好成績を収めています。

業績が良かった要因は、米政権による家計への現金給付のおかげで、アパレル品や家庭用品、などがよく売れたことと、ネット通販の売上高が37%増えたことが挙げられます。

あと、食料品をネットで注文して店舗で受け取るサービスも人気があり、需要がつきないようです。

【LOW】ロウズ・カンパニー

【LOW】週足

ブリッジウォーター・アソシエーツは、前期に売却した【LOW】ロウズ・カンパニーの所有株式を新たに買い戻しました。

これで【LOW】は、同社のポートフォリオの0.49%を占める程度なので、そこまで大きくはありません。

つぎに同社のチャートをながめると、その株価は急成長しており、コロナショックでつけた底値からくらべると、3倍程度も躍進していることがわかります。

とりわけ、50週・200週移動平均線のあいだが開くように移動していることから、株価上昇に強い勢いを感じます。

しかし、2021年5月頃からダイバージェンスから株価反落の形となっているので、まずは50週移動平均線をターゲットに、調整局面入りしていると考えます。

200週移動平均線まで下落する可能性について、直近の決算情報を確認していきます。

第1四半期(2月-4月期)実績

2021年5月に発表された第1四半期(2月-4月期)実績によると、

  • 売上高・・・前年同期比24%増の244.2億ドルで、市場予想の238.6億ドルを超える
  • 営業利益・・・前年同期比63%増の32.5億ドルで、市場予想の27.2億ドルを超える
  • 純利益・・・前年同期比72%増の23.1億ドルで、こちらも市場予想の18.8億ドルを超えた

収益性については、いずれも前年同期比よりも増えていますし、市場予想も超える好成績を収めています。

また、今日紹介した銘柄の中で、もっとも前年同期比で大きく躍進しています。

業績が良かった要因は、ステイホームやリモートワークなどで在宅する時間が増えたことを背景に、家庭内での居心地を改善しようと、DIYの需要が大きかったことが推察されます。

【LOW】ロウズ・カンパニーは、日本でいうカインズ的な存在です。

しかし、業績不振の店舗閉鎖や大規模な人員削減、配置転換も実行することで業績向上をはかる姿が株主に評価されて、大きな株価上昇につながっているようです。

2021年第1四半期以降にもっとも売却した銘柄

記事が長くなってきたので、ここからは倍速です。

レイ・ダリオ氏率いるブリッジウォーター・アソシエーツが、2021年第1四半期以降に売却した銘柄のなかから上位5つを紹介します。

  • GLD -42%
  • SPY -15%
  • EEM -89%
  • IVV -47%
  • IAU -43%

この5つです!!

つまり、ブリッジウォーター・アソシエーツは

  • S&P500に連動したETF
  • 金価格に連動したETF
  • 新興国株式に連動したETF

を売却したことになります。

これらを踏まえて、レイ・ダリオが考えている短・中期的な投資戦略を考察していきます。

考察

ブリッジウォーター・アソシエーツは2021年第1四半期以降に、主に

  • KO
  • PEP
  • WMT
  • PG
  • LOW

を買い増ししましたが、これらの銘柄には4つの共通する点があります。

セクター配当利回り増配年数
KO生活必需品3.08%58年
PEP生活必需品2.88%49年
WMT生活必需品1.57%47年
PG生活必需品2.54%64年
LOW一般消費財1.64%57年

その共通点とは

  1. セクターが生活必需品に偏っている
  2. 中・高配当銘柄である
  3. 連続増配銘柄である
  4. 株価の値上がり益も狙える

このような共通点を持った個別株に投資をするという意思表明がみられます。

まとめ

資産運用をしていくなかで、迷ったときは賢者のマネをしたり、賢者の知恵を借りたりすることは、自然なことだと思います。

そこで今回は、ヘッジファンドの帝王の異名を持つレイ・ダリオが率いるブリッジウォーター・アソシエーツの売買記録から、今後の個別株投資のヒントを探ってみました。

その結果、ブリッジウォーター・アソシエーツが考える、2021年第1四半期以降の投資戦略は、

S&P500や新興国株式の指数に連動したETFなどの保有比率を下げて、そのかわり個別株の比率を上げることで、より高いパフォーマンスを狙っていることがわかりました。

とりわけ、連続増配中の中・高配当銘柄に投資をすることで、インカムゲインとキャピタルゲインの両方を頂こうとしています。

つまり、パッシブ運用よりもアクティブ運用の比率をあげて、パフォーマンスの向上を狙っていると言えます。

レイ・ダリオの腕の見せ所なわけです!

あと、レイ・ダリオはビットコインなどの暗号資産に対しての見解が、最近では強気派になっていて、逆に金(ゴールド)の価値保存能力を疑っているようです。

その証拠に、金価格に連動したETFをほぼ半分売却しています。

  • 要約
    • KO、PEP、WMT、PG、LOWといった連続増配中の、中・高配当銘柄に投資
    • パッシブ投資の比率は下げて、パフォーマンス向上を狙っている
    • 金(ゴールド)へは弱気姿勢
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