【住友商事vs三井物産】割安優良商事はどっち?

ウォーレン・バフェット氏が日本の総合商社5社の株を保有したことを機に、どの銘柄がより割安なのか?を、先日記事にしました。

その結果、住友商事と三井物産が割安な総合商社として候補となったわけですが、その収益性や財務性などは考慮していませんでした。

今日の記事では、両商社の財務健全性や収益性などを多角的に評価し、どちらが優良な企業なのかを比較検討をして、まだ総合商社を買い付けできていない人の役に立てれば幸いです。

【住友商事vs三井物産】割安優良商事はどっち?

住友商事の特徴

住友商事がもっとも利益を得ているのは、インフラ事業で、次に生活・不動産部門です。

インフラ事業の内容は、

インフラ事業内容
  • 上下水道・鉄道・空港・スマートシティ開発などの社会インフラ事業
  • 太陽光発電・風力発電などの再生可能エネルギー関連事業 など

 ✔ 発電事業が引き続き堅調に推移

逆に2019年度にもっとも損益を出した事業は、金属部門です。

金属事業

薄板、厚板、線材など鋼材および油井管、ラインパイプなどの鋼管をはじめとした鉄鋼製品並びアルミ・チタンなどの非鉄金属製品の取引 など

 ✔ 鋼管事業で減損損失および在庫評価損

三井物産の特徴

三井物産がもっとも利益を得ているのは、金属資源事業部門で、次にエネルギー事業部門です。

金属資源事業

金属資源バリューチェーンにおける事業投資や、トレーディングを通じて、社会に不可欠な資源・素材の確保と安全供給を実現している。

 ✔ 豪州鉄鉱石事業の収益基盤確保

 ✔ 低炭素社会に向けた産業の構造変化への対応

住友商事は金属事業部門で損益を出していましたが、三井物産は

もっとも収益が少ない事業は、次世代・機能推進事業部門です。

次世代・機能推進事業

ICT、金属、物流事業を通じて、次世代を担うビジネスの想像や事業領域拡大に向けた多様な取り組みを展開する。

 ✔ QVCジャパンのTV通販事業  など

チャート

過去の約10年間の月足チャートをみていきましょう。まずは住友商事から、

住友商事 月足チャート

どちらの株価も10年の期間でいえば、上昇トレンドです。

住友商事の株価は、月足チャートでは25・100移動平均線を下回っており、今は弱気相場であることをしめしています。

今後は100移動平均線をサポートに上昇してくるのか?見ものです。

悲観(弱気相場)で買って、楽観(強気相場)で売る!チャンスと解釈することもできます。

三井物産 月足チャート

つぎに三井物産の株価は、25・100・200移動平均線それぞれを上回っていることから強気相場をしめしています。

直近の安値を更新しているために、直近の高値が作っているレジスタンスラインを簡単には上に超えてこないのではないかと考えられます。

今買うのは天井掴みになるかもしれません。

財務健全性

自己資本比率

住友商事

三井物産

優良企業と考えるには、自己資本比率が50%以上は欲しいところですが、両商社とも30%超えと似たような数字です。団栗の背比べ状態です。

50%を下回っているため財務に不安を抱くかもしれませんが、他の三菱商事や伊藤忠商事の自己資本比率は30%を下回っているので、まだマシなほうです。

収益性

EPS(Earnings Per Share:1株当たり利益)

住友商事

三井物産

EPSの11年平均は、住友商事=約148円三井物産=166円と、三井物産のほうがわずかに収益性が高いことがわかりました。

また、2021年のEPS予想も、住友商事はマイナスなのに対して、三井物産は減益しているがプラスを維持しています。

aragaki
aragaki

収益性は、三井物産に分がありました。

成長性(純資産成長率)

企業の成長性を評価するために、純資産の推移を確認していきます。

住友商事

三井物産

2013年から2019年の純資産の増減率を比較してみると、

住友商事は+34%、三井物産は+32%という結果になり、大差なしとなりました。

aragaki
aragaki

増えた資産額で言えば、三井物産は6年間で1兆円以上の純資産を増やしています。

株主還元(配当金推移、配当性向)

株主還元の意向を評価するために、配当金の推移と配当性向を確認していきます。

まずは住友商事です。

配当金のこの10年の推移は、一時減配はしているが長期的には増え続けていることがわかります。

配当性向にバラツキの多いことから、意地でも株主に配当金を支払う姿勢を感じます。

どういうことかと言うと、2015年は赤字なのに、3円の増配をしています。

さらに2016年、2017年も見てもらえればわかると思うのですが、配当性向が如実に上がっています。しかし、配当金は2015年から2017年は同額の1株=50円の配当となっています。

つまり、株主に対して減配するよりも、配当性向を上げて意地でも同額の配当金を支払うことで、株主への誠意をみせていると言えます。

住友商事の株主を大事にする姿勢には、感謝感謝です。

次に三井物産です。

2013年、2017年と減配している年はありますが、10年というスパンでみると増え続けています。

また、2016年は赤字にもかかわらず、前年同様の配当金を支払っていることから、株主還元を大事にしているように感じます。

しかし、減配された2013年、2017年の配当性向をみると、それぞれは30.77%、33.38%と決して多くはありません。

つまり、配当性向を上げるような無理をしてまで、前年と同額の配当金を支払う気概がない!ということです。

aragaki
aragaki

以上のことから、株主還元を大事にしているのは、住友商事だと判断します。

ちなみに、いずれの商社も株主優待はありません。

まとめ

ここまでをまとめると

住友商事VS三井物産
  • チャート
    • 住友 弱気相場 悲観で買うならチャンス!
    • 三井 強気相場 高値掴みに注意!
  • 自己資本比率
    • ドロー 両者大差ありません。
  • EPS
    • 三井物産 2021年の予想EPSをプラスで維持。
  • 純資産成長率
    • ドロー 両者大差なし。三井の方が純資産額が多い。
  • 株主還元
    • 住友商事 配当性向をあげてでも配当金を支払っている。

ここまでまとめたのになんですが、どちらか優劣をつけるのは難しいようです💦

しいてどちらかに選べと言われれば、

三井物産 を私は選びます。その理由は、

1.コロナ禍の影響を受けても、2021年予想EPSがプラスにできるほどの収益性 2.減配しても、翌年には減配額以上の増配をしている 3.純資産額が多い

以上の理由から、三井物産の方をわずかに優良な商社と私は考えています。

商社をセール価格で買うなら、今かもしれません!

バフェットが投資をした日本の5商社の中から、割安で優良と思われる商社を1社選定した結果、三井物産となったわけですが、

三井物産の株価は 2020.9.19現在 約¥1,880 です。

これを100株買うには、¥188,000 必要です。この金額を高いと感じる方には、ぜひ一株から購入ができるSBIネオモバイル証券をおすすめしますので、ぜひご検討ください。

SBIネオモバイル証券を利用してほしい人

✔ 個別株で株式取引を体験してみたい人

✔ 少額から株を勉強したい人

✔ 徹底した分散投資をしたい人

そして SBIネオモバイル証券についてメリット・デメリットを書いたリンクを貼っておきますね。

銘柄の評価と分析についてはまだまだ若輩者ですので、間違いがあるかもしれません。

実際の投資の際はご自身の判断と責任にてお願いをいたします。

高配当株
シェアする
\ Follow Me /
アラガキの高配当株投資

コメント