
COVID-19の感染者数は世界的にまだまだ増加中です
各国で経済対策案が打ち出されたことで
超短期的と思われますが株価は少し回復しています
しかしVIX指数は50~60と いまだ高い水準です
個人的にはまだ下がるのでは?と考えていますが
株価が下がり 普段配当利回りの低いディフェンシブ株の配当利回りが上がり
買い物 欲が高まっております
私の感情のFear & Greed indexは Extreme Greedの状態です
そこで ディフェンシブ株を探すにあたって
私はベータ値を使っているのですが ベータ値について綴っていきます
ベータ値をつかってディフェンシブ株を探そう
ベータ値とは

ベータ値の具体的な算出方法や計算式は今日は割愛します
ベータ値とは 市場全体に対する各個別株の株価の感受性を表しています
つまり 日本の場合だと日経平均株価やTOPIXといった株価指数に対する
個別株の感受性や影響力を表しています
もう少し具体的にいうと
日経平均株価(またはTOPIX)が1%動いたとき 個別株が何%動くかを示したものがベータ値です
例えば 日経平均株価に対する個別株の動きをみる場合
ベータ値が1の個別株は
日経平均株価が1%上昇すると個別株の株価も1%上昇しますし
日経平均株価が1%下落すると個別株の株価も1%下落します
このようにベータ値が1の個別株は 日経平均株価とほぼ同じ値動きをするという事です
つぎに ベータ値が0.5の個別株は
日経平均株価が1%上昇すると個別株の株価は0.5%上昇しますし
日経平均株価が1%下落すると個別株の株価は0.5%下落します
つまり
ベータ値が1以上の高い個別株は 市場の動きに敏感なため景気敏感株と言うことができ
ベータ値が1以下の低い個別株は 市場の動きに鈍感ということになり
ディフェンシブ株と言えるわけです
私は米国株が好きなので
具体的に米国の個別株をベータ値を見てみましょう
米国高配当株のベータ値(2020/3/27)

米国高配当株ETF HDV を構成する上位15銘柄のベータ値を示します
- XOM 1.12
- T 0.58
- VZ 0.51
- JNJ 0.75
- CVX 1.06
- PFE 0.69
- CSCO 1.20
- MRK 0.69
- KO 0.43
- PEP 0.54
- AMGN 1.13
- TXN 1.15
- D 0.35
- SLB 1.72
- SO 0.39
15銘柄中9銘柄が1以下で そのうち6銘柄が0.6以下です

0.6以下はディフェンシブ株と十分言えます!
ベータ値0.43のKO(コカ・コーラ)が私は大好きです

リスク許容度という考え方
個別株のリスクを知るためにもベータ値は参考になる指標です
ベータ値が1であれば株価指数と同程度のリスクとなり
ベータ値が2の銘柄は株価指数の2倍のリスクがあるということです
ここでいうリスクは株価の振れ幅です
ベータ値が高いほどその個別株のリスクが大きくなります

リスク許容度が低いと思う方はベータ値の低い銘柄を
大きなリターンを狙いたい人はベータ値の高い銘柄をみる
といった使い方もできます
ベータ値のおすすめの調べ方
米国株
ベータ値の調べ方ですが
米国株の場合は 英語版のYahoo finaceがおすすめです

財務のチェックなどもできる優れたサイトですね
国内株
楽天証券ならアプリを使って簡単にベータ値を知ることができます
そのベータ値は日本の株式指数である
- 日経平均
- TOPIX
- 東証業種指数
それぞれの指数に対するベータ値を知ることができます

アプリiSPEEDは今後 さらに使いやすくなるようなので また紹介していきます
まとめ

ベータ値は 市場全体に対する各個別株の株価の感受性を表しています
よって 自分自身のリスク許容度や投資スタイルに合わせた銘柄を選択するときに
ベータ値を参考にすることは意味があると思います
私は暴落中のいま
高配当株でかつディフェンシブ株の動向を観察しています
ベータ値0.6以下の個別株を優先的に観察して 買い時を考えています