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先日 COVID-19の影響から経済が低迷し原油の価格が乱降下しました
その日 WTI原油先物価格がマイナスを示したのです
なぜ 原油先物の価格がマイナスになったのか?
この先どうなるのか 調べて考えてみました
結果は さらなる世界の金融危機になるかも?
原油価格の下落が引き起こす未来とは?
なぜ原油先物価格が下がったか
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COVID-19の感染拡大によって世界全体の経済の動きが落ち込みました
つまりは全体的な消費が落ち込みました
この消費の中にはもちろん原油も含まれています
簡単なところでいえば ガソリン です
緊急事態宣言やロックダウンによって 遠方への外出ができなくなりました
よってガソリンの消費が減り 原油の消費も減ったというわけです
その一方で 原油の産出国であるロシア サウジアラビア あと メキシコなども
原油の産出量を減らすこと(減産)を拒否しました (拒否の理由は 米国潰し)
そうなると 必然的に原油の供給過多となり 世界中に原油が余って
あまった原油を貯蔵する施設も飽和する事態になったわけです
消費が少ないままなのに 供給を続けてきたので 原油の価格はもちろん下がります
これは当たり前です
米国潰し
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さて 先程減産しなかった理由に米国潰しと書きましたが なぜそうなるのか?
米国はシェールオイルの産出によって
2018年原油生産量が45年ぶりに世界最大になりました
(シェールオイルは原油の仲間と思ってください)
だから減産に合意しなかった国は 米国を潰しに来ているということになるのです
米国のシェールオイル企業は 会社を大きくするために
資金調達の手段として社債を発行しました
この社債は残念ながら 国債などと比べて信用力が低いために
ジャンク債と言われています
このジャンク債を発行したシェールオイル企業が原油価格の下落で破綻に追い込まれています
いや 一部破綻を始めています
ジャンク債市場の不安
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ジャンク債を発行しているシェールオイル企業が破綻に向かっていくと
ジャンク債を使った派生商品であるCLOにも影響が出ます
CLOとは Collateralized Loan Obligationの略称で
日本語ではローン担保債証券(債券)です
簡単にいうと 企業向けのローンを集めて一つにした商品 のことです
よって ローンを組んでいる企業が続々と破綻すれば
CLOは債務不履行(デフォルト)となります
そうすれば CLOを買っている金融機関や機関投資家への損害は絶大となります
CLO市場の大きさ
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世界で作られているCLOは6150億ドル 日本円で約70兆円と言われています
ぜんぜんピンときませんね
2019年の日本の税収が 財務省の報告によると 約63兆円です
もしも 全部は言わないにしても 70兆円の元金が償還不能となった場合は
あきらかに金融危機が起こりそうです
ちなみに 日本が保有するCLOの総額は約13兆円あるらしく
農林中央金庫が 8兆円
三菱UFJフィナンシャル・グループが 2兆6千億円 保有しています
銀行などの金融機関は低金利なこの時代に儲けを出すために
ある意味仕方なく 高金利だけどリスクのある CLOを扱わざるをえないのです
一縷の望み
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FRB(米連邦準備理事会)が社債や証券化商品を買い入れ
米国の金融市場の安定化をはかろうとしています
米国が安定すれば 世界のほとんどが安定するはずです
まとめ
経過と最悪なシナリオのまとめです
- 経済動かない 原油の消費減る
- 原油使わないのに 原産もしない よって原油価格下落
- ジャンク債を出しているシェールオイル企業が業績悪化 そして破綻
- ジャンク債を使った派生商品=CLOが債務不履行となる
- CLOを扱う銀行や投資家に大ダメージ
- リーマンショックのような金融危機の再来
S&P500の指数は上昇傾向ですが
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原油安からのCLOデフォルトを想定するのなら
今後 2番底 3番底 が来るかもしれません
指数が上昇しているからと言って
全力で買いに行くことはやめて 余力を残しておこうと思います