
S&P500は週間でみると下落となりました
とくに5/1にトランプ大統領が 新型コロナウイルスの感染拡大を巡り
中国の責任を追及する姿勢を強め 「中国には不満がある」として
関税の引き上げを検討する考えがあると発言しました
この発言をうけて株価は下落したようです
米中貿易摩擦の再燃となるでしょうか?
つぎに米国債市場は 10年債利回りが0.01%低下の0.62%です
債権市場が低下すれば 株式市場は上がるか?
2020/5/4からの米国のマーケットの動向は?
チャート分析
まずはS&P500のチャート分析です

日足では一週間の動きやMACDの動きがわかりにくいために
4時間足を表示します

4時間足でみると1週間の動きがわかりやすいです
安値が切り上がっていて
高値も切り上がっており ダウ理論が成立しています
このまま上昇トレンドとなるか?

ダウ理論を成立させながら 指数は上昇しているが
MACDとはダイバージェンスの関係を示しています
これは
上昇の勢いに陰りがある ということです
下落の可能性もでてきました
また日足に戻ります

4時間足でダイバージェンスと言った箇所が
日足だと上図のようになります
直近の5/1の下落はトランプ大統領の発言が影響しているようですが
ダイバージェンスからの下落を後押しする可能性が強まったかもしれません
いずれにしても 指数が二つの移動平均線に挟まれている以上は
少し動きを見守るしかありませんね
そして もしも
と考えています
逆に 指数が上昇を続けても 緩やかで上値は重いでしょう
欧州のチャート

COVID-19の一日の感染者が減少気味にある欧州のチャートです
ヴァンガード社ETF VGKを見てみます
全体的な形はS&P500と大差ありませんが
S&P500がダイバージェンスを起こしていた箇所は
VGKではダイバージェンスを起こしておらず
底値上値を切り上げながら上昇しています
欧州が上がってくれれば 米国も続くと思います
F&G index


先週は40を割り込んだので もっと下がるか?と思ったのですが
逆に40を超えて Fearを示しています
40-60はneutralに近い印象です
あくまで印象です
米国のCOVID-19一日の感染者数の推移

ごくごくわずかに下がってきたかな?
っと解釈するには期待へのバイアスが強すぎますかね
ほぼ横ばいと考えるほうが妥当でしょうか?
諸悪の根源が落ちつきを見せてくれないと市場を動かせません
まとめ
今後の米国株価の動きを
1(下がる)~5(上がる)の五段階評価での予想をまとめます
- チャート 3
- MACD 3
- 欧州 4
- F&G index 3
- 感染者数 2
どっちつかずで わからない が答えです
わからない のままではおもしろくないので言います

指数が中期の移動平均線を上回ったとき
市場は上昇トレンドになるかもしれません
なぜなら 直近の上値も更新(ダウ理論成立)しますし
MACDも上向きになるからです
しかし 大きくは上がらないと思います
なぜなら 中期の移動平均線の向きがまだ下向きですし
直前のMACDとダイバージェンスしているからです
よって 大きく上がらないと考えます
そもそも COVID-19の感染者数が落ち着かないと大きな上昇は望めないはずです
逆に 指数が短期の移動平均線を下回れば
(中期の移動平均線も必然に下回る)
市場は下降トレンドへと容易に移行しそうです
指数が短期の移動平均線を下回れば MACDの向きも下向きになり
中期移動平均線の向きに指数の動きが揃います
そのうち短期移動平均線も下向きとなるでしょう
観察のポイントは
①移動平均線と指数の関係
移動平均線の向き
②MACDが0(ゼロ)ラインを割り込むか いなか?
最後にCOVID-19の治療法がはやく確立することを願います

