
私は米国株の企業分析やスクリーニングがしたいと思ったとき、これらがしやすくなるマネックス証券の口座を開設しました。
マネックス証券では、楽天証券やSBI証券にはないスクリーニング機能があるため、例えば、高配当株銘柄を探したいと思ったときに、配当利回りや営業利益率などでスクリーニング、つまり銘柄の絞り込みができます。
また、同社では企業分析をするために必要な、四半期ごとの業績推移を10年以上確認できるので、業績の長期的な安定性を評価できるなど、非常に便利な仕様となっています。
しかし、口座開設から6カ月を過ぎてしまうと、これらの機能に制限がかかってしまいます。
これだとマネックス証券の売りである、スクリーニング機能や銘柄スカウターサービスなどをじゅうぶんに活かすことができません。
そこで今回の記事では、これらの問題を解決する具体的な手順(方法)を紹介していきますので、
- マネックス証券を開設している
- 米国の企業分析機能を充実させたい
- 売上成長率や連続増収年数などで銘柄の絞り込みをしたい
これらの方たちに参考になると思いますので、読んでみてください。
ノーマル機能では不便
マネックス証券では2021年4月23日(金)より、外国株投資情報「銘柄スカウター米国株」および「銘柄スカウター中国株」を利用する場合、各機能が「プロフェッショナル機能」と「ノーマル機能」に分けられています。
これにより、できること、できないことが発生します。
マネックス証券は、企業分析や銘柄の比較をするのに非常に便利な証券会社なので、ぜひプロフェッショナル機能を利用できる状態にしておくことをおすすします。
ノーマル機能だけは、どのように不便なのか?
また、プロフェッショナル機能にするための利用条件などを書いていきます。
銘柄の比較は2銘柄まで
あの銘柄とこの銘柄だと、売上はどれくらい違うのか?
このように、複数銘柄の決算を比較したいと思ったとき、ノーマル機能では一度に2つの銘柄までしか比較することができません。
例えば、ディスカウント ストアから、コストコとダラー・ゼネラル、あとターゲットをあわせた3社の決算内容を同時に比較したいと思っても、ノーマル機能のままではそれができないということです。

このままでは、いずれかの銘柄を他の銘柄に変えてもう一度比較しなければならず、とても作業効率が悪いですよね。
でも、プロフェッショナル機能が使えるようにしておけば、6銘柄まで同時に比較すること可能なので、比較しやすいし、作業効率も上がって一石二鳥です。
業績の詳細がわからない
ノーマル機能のままでもっとも不便なところが、ここ!
業績の詳細が不明になるところです。
具体的にどのようなところに不便なのかというと
- 通期業績推移・キャッシュフロー推移の表示期間
- 四半期業績推移の表示期間
- セグメント業績
- 年間配当履歴
- 四半期現金配当履歴
- アナリスト予想
- 株価指標(PER・PBR・配当利回り)のグラフ
ノーマル機能のままでは、これだけの項目に制限がかけられてしまいます。
とりわけ、 四半期業績推移の表示期間において、直近5四半期しか確認できませんし、前期比や利益率の確認もできません。

マネックス証券では、業績をグラフ表示しており非常に見やすいことで定評があるのに、表示できる期間が短いせいで、その機能を十分に発揮することができません。
ちなみに、プロフェッショナル機能を利用できるようにしておけば、直近20四半期つまり、5年分の四半期決算の推移を確認することができるので、シーズンごとの業績推移を容易に確認できます。
あと、高配当投資家さんにとってもノーマル機能のままでは不便です。
なぜなら、年間配当履歴が直近のたった1期しかわからないからです!
たった1期ですよ!
例えばコストコの配当を確認したとき、2021年に12.98ドルの配当をだしているのに、2022年の配当予想が3.16ドルとなっています。

これだとコストコは2022年に大減配する可能性がある!と解釈しかねません。
しかし実際は、2020年12月に特別配当10ドルを支払っているために、2021年度の年間配当額が大きくなっているだけなんです。
こういう誤解がノーマル機能のままでは起こってしまうので、必ずプロフェッショナル機能が利用できるようにしましょう。
10年スクリーニングに制限がかかる
マネックス証券には、10年スクリーニングという素晴らしいツールがあるのですが、これもノーマル機能のままでは十分に活用できません。
なぜなら、10年スクリーニングといっているのに、10年間の(売上高および営業利益)増収回数やその成長率を確認できないからです。

ノーマル機能のままでは、10年スクリーニングがただのスクリーニングになってしまいます。
10年という長期でのスクリーニング機能をもっているのは、私の知る限りマネックス証券だけなので、この性能を無駄にしたくはありません。
プロフェッショナル機能ができること
・6銘柄まで同時に比較できる
・通期や四半期の業績推移をグラフで容易に確認できる
・10年スクリーニングをストレスなく使用できる
プロフェッショナル機能を使うための条件
ここまででノーマル機能のままでは非常に不便であることを説明してきましたので、プロフェッショナル機能の導入を積極的に考えてもらえていると思います。
では、つぎはプロフェッショナル機能を利用するための条件をお伝えします。
以下の条件のいずれかを満たしていると、プロフェッショナル機能を利用可能です。
- 前営業日の米国株・中国株・外国株取引口座の預り金(円貨・外貨の合計)の合計評価額が日本円換算で5万円以上
- 前営業日時点で過去1年以内(暦日)に1回以上の米国株または中国株のお取引
簡単に言うと、①の場合は5万円を口座入金し、外国株取引口座に振替する。
②の場合は、毎年、年1回、米国株または中国株を買う。となります。
②は毎年株を購入しないといけないので、マネックス証券をメイン口座として使っていない場合に面倒だと思います。
よって、私自身は①の条件をクリアすることで、プロフェッショナル機能を利用できるようにしましたので、ここからは①の条件を満たすための手順を紹介していきます。
プロフェッショナル機能を利用できるようにする手順
口座への入金
まずは証券口座に5万円を入金するわけですが、証券口座がわからないという方むけに、アプリをつかったそれらの情報の調べ方を紹介します。
①アプリを開きます

②【メニュー】をタップ

③【お客様情報確認・変更】をタップ

④【暗証番号】を入力し、【次へ】をタップ

⑤下にスクロールしていくと、入金先の口座情報がわかります。

これらの口座情報をもとに、5万円を入金してください。
この入金作業だけでプロフェッショナル機能が利用できればよかったのですが、マネックス証券では、日本株式と外国株式とでは資金の管理が分離されています。
そのため、資金を外国株取引口座に振り替える作業をしていきます。
資金振替の手順
アプリをつかった外国株取引口座に資金を振り返るための手順を、画像をつかって紹介していきます。
①アプリ開き、【入出金】をタップ。

②下にスクロールし、外国株取引から『振替(日本円)』をタップ。

③振替指示をそのままにして、【次へ(振替額の指定)】をタップ。

④振替可能額が5万円以上あることを確認。
振替額に【50,000】円を入力し、【 次へ(振替額の確認)】をタップ。

⑤完了と言いたいのですが、まだです。下にスクロールします。

⑥最下の【管理サイト】をタップ。

⑦ウェブページです。赤枠を確認。

⑧赤枠内の買付可能額が入金額と同じであることを確認。

⑨米国株取引口座への自動連携を【ON】にする。(写真の状態にする)

⑩これらの作業で銘柄スカウターをプロフェッショナル機能で使用できるようになるわけですが、先ほどやった自動連携は、営業日の17時ごろの設定に基づいて連携されるので、プロフェッショナル機能をすぐさま使えるようになるわけではないので、ご周知ください。
銘柄スカウターのプロフェッショナル機能を使うために、口座に5万円の入金が必要ですが、最悪引き出してしまえばしっかりと戻ってくる5万円なので、入金するだけの価値はあると思います!
まとめ
今回の記事では、銘柄分析に定評のあるマネックス証券の銘柄スカウターが、
- ノーマル機能のままでは制限が多いこと。
- そのため非常に使いにくく、不便であること。
- 銘柄分析にプロフェッショナル機能を利用する条件の確認
- 画像をつかって、入金する口座の確認方法と
- プロフェッショナル機能を利用できるようにする具体的な手順
これらの内容を書いてきました。
マネックス証券をメイン口座で使用していて、米国株や中国株をすでに取引しているという方には不要な手順です。
しかし、楽天証券やSBI証券をメイン口座としている方のほうが多いと持ったので、書いてみました。
参考になれば幸いです。