今回は、池上彰さんが監修した『池上彰の行動経済学入門』という本を読んだので、その感想を書きたいと思います。
この本は、人間の行動心理を読み解く「行動経済学」について、池上彰さんならではの視点でわかりやすく解説した入門書です。
身近な事例を使って、人はなぜ合理的でない行動をとるのか、どうやって意思決定をするのか、どんな要因に影響されるのかなど、興味深いテーマを紹介しています。
・行動経済学に興味がある人
・自分の行動や消費者の心理を知りたい人
・マーケティングやビジネスで活かしたい人
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なぜ読んだ?
私がこの本に興味を持った理由は、行動経済学という言葉は聞いたことがあるけれども、具体的に何を研究しているのかよくわからなかったからです。
また、池上彰さんがニュースや時事問題を分かりやすく解説する姿が好きだったからでもあります。
マジで説明上手
この本を読んで感じたことは、まず行動経済学という学問が非常に面白くて奥深いものだということです。
従来の経済学では人間は合理的に最大限の利益を追求するものと仮定していましたが、実際には人間は様々な心理的バイアスや社会的影響によって合理的でない選択をすることが多々あります。
例えば、
- 二択より三択にすることで売上が上がる「デコイ効果」
- 損切りができない「サンクコスト効果」
- イケア効果
- 政治家や芸能人に影響される「バンドワゴン効果」
などです。
これらの現象は私たち自身も日常生活で体験したり目撃したりしています。
しかし、それらの背後にある心理メカニズムや脳科学的根拠、そしてそれらが社会や経済に与える影響までは考えたことがありませんでした。
この本では、それらを図解や実験データ、具体例を交えて分かりやすく説明してくれます。
幸せになるための考え方
単に不合理さを指摘するだけではなく、それらを利用して人々の幸福度や社会貢献度を高める方法も紹介しています。
例えば、浪費や健康に悪いと分かっていても、ついつい外食やジャンクフードに手を出してしまうのは、「現在志向バイアス」という心理が働いています。
これは、目先の小さな利益を優先してしまう心理で、将来得られる大きな利益よりも今すぐ得られる快楽を選んでしまう傾向があるということです。
毎日の晩酌もやめられません
この本では、このような心理に対抗するための方法として、「自分ルール」を作ることや「自分契約」をすることなどを提案しています。
後悔しないために
人間は自分の行動に合わせて態度や信念を変えることがあります。
これは「認知的不協和」と呼ばれる現象で、自分の行動と信念が矛盾すると不快な感情が生じるため、それを解消するために信念を変えてしまうことがあるということです。
例えば、高額な商品を買った後に、「これは本当に必要だった」「これは品質が良くて長持ちする」と自分に言い聞かせるのもこの心理です。
この本では、このような心理に気づくことや、「後悔しない買い物」のコツなどを紹介しています。
自分らしさを取り戻すには
さらに、人間は他人の影響を受けやすい生き物でもあります。
他人が多数支持している選択肢や意見に同調したり、有名人や専門家の言葉に従ったりする傾向があります。
これは「バンドワゴン効果」や「権威への服従」と呼ばれる現象で、社会的証明や情報源の信頼性に左右されることがあるということです。
初心者のうちは、インフルエンサーの言葉を頼りにしちゃう
この本では、このような心理から自由になり、自分で考え、判断する方法や、他者から影響されず、自分らしく生きる方法などを提案しています。
まとめ
『池上彰の行動経済学入門』は、行動経済学の基礎から応用まで幅広くカバーした一冊です。
池上彰さんらしいわかりやすく楽しい語り口で、人間の不思議な行動心理を解き明かします。
読んでみれば、自分も周囲も変わって見えてくるかもしれません。
私はこの本を読んで,自分の行動パターンや思考癖に気づくことができました。
また,他人の行動も合理的ではない部分が多々あることを知って、寛容さや共感力も身につけられました。
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