「世界のお金持ちが実践するお金の増やし方」この本を手に取った理由は、高橋ダンという人間に魅力を感じているからです。
高橋ダン氏を知ったのは、コロナショックで株価が日々暴落を続けているときにYouTubeで知りました。
コロナショックは私とって、投資を始めて以来の初めての暴落でした。それも大暴落です。
暴落中に、いくら冷静になれ！と自分に言い聞かせても、なかなか冷静ではいられないところを、高橋ダン氏から、「長期投資家は何もしてはいけない！落ち着いて！」と何度も何度もYouTubeを通して、アイデアを指示してもらったことで、混乱することを防ぐことができました。
彼の言葉は、データを使った分析結果という裏付けからきているので、理詰めな男性の心に刺さりやすいですし、彼にはデータ分析力以上の情熱（パッション）がありますから、女性の心にも彼の言葉は刺さりやすいと私は感じています。
高橋ダン氏はYouTubeの動画の途中に広告が入らないようにしています。
これは、彼の情熱から来る粋な計らいです。
動画の最中に広告が入ることで、話の腰を折られ、自分の言いたいこと、伝えたいことが、間違って伝わってしまうことを懸念してのことだとは思います。
しかし、YouTubeに動画をアップする人の多数は、YouTubeの広告収入を期待しているはずです。
それなのに、彼は広告収入で得られる自身の利益よりも、彼のメッセージを聞いた人のマネーリテラシーが上がることを望んでいる！ということが、広告を入れていないことから容易に推察できます。
だから、彼の言葉の中にある情熱に惹かれる人が多数出現したため、YouTubeチャンネル登録数がわずか3カ月で10万人を超えたんです。
もう一度言います！私は高橋ダンの人間性に惹かれて、この書籍を購入しました！
【レビュー】世界のお金持ちが実践するお金の増やし方《高橋ダン》
この書籍を読むことで何がわかるのか？
この書籍を読んで欲しい層は、投資超初心者というよりは、投資初心者以上の投資家に私はおすすめします。
私の考える投資超初心者と初心者の違いは、
・超初心者というのは、資産運用の必要性は知っているけど何から始めたらいいの？投資はギャンブルではないとなんとなくわかってきた？米国株がいいんでしょ？NISAでやるんでしょ？
このレベルの方には、今日紹介する書籍よりも、👇こちらをおすすめします。
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・投資初心者というのは、生活防衛費も貯まったし、余剰資金でロボアドや投資信託を使って投資をはじめました。
これくらいの人を投資初心者だと区切っています。
このような投資初心者さんにぜひ読んで頂きたいと思います。
ほかにも、この本は以下のような人たちにも、興味の出る内容となっております。
- 長期投資しかしていないけど、短期投資にも興味がある
- チャートのテクニカル分析を簡便に勉強したい
- コモディティの投資に興味がある
- 経済指標の読み解き方が知りたい
以上のような方にも、本書籍は優良な情報を提示してくれています。
よって、この書籍を読み終えた時には、
- 世界のお金持ちがどういった思考でお金と向き合っているのか？
- 資産を増やすには、資産をどのような配分にすればいいのか？
- 世界のお金持ちが買っている、具体的な商品（ETFなど）とその特徴は？
- 政治や経済ニュースを読み解く方法は？
- 英語のニュースを理解するコツは？
など、お金や投資に関する大量の知識を身に着けることができます。
著者はどんな人？
著者高橋ダン氏は、東京生まれで10歳までの多くを日本ですごした後に、アメリカに移住。そして21歳の時にコーネル大学を首席で卒業しています。
コーネル大学は、英国の高等教育情報誌タイムズ・ハイヤー・エデュケーションが出している、世界大学ランキング2020において、19位（毎年TOP20位以内には選出されている）という大学です。ちなみに東京大学は36位、京都大学65位ですから、コーネル大学のレベルの高さが、わかってもらえると思います。
＊世界大学ランキングとは、教育、研究、研究の影響力、国際性、産業界からの収入、などの評価によって順位が決められています。
在学中からウォール街で働き、卒業後もフルタイムでウォール街で働いた後に、26歳でヘッジファンドを共同設立しています。
30歳を機に、自身の持つ自社株を売却してヘッジファンドを去ったあと、世界各国を旅して日本に帰国されました。
先ほども言いましたが、高橋ダン氏には、高い分析力とそれを上回る情熱があるため、人の心を惹きつけます。
その証拠に、2020年1月に開設した彼のYouTubeチャンネルの登録数は2020年9月で24万人になっています。
1年未満というスピードでチャンネル登録数を20万人超えした人はなかなかいないと思います。
彼の言葉には嘘がない！から、人は彼の言葉が聞きたくてしょうがないのです。
読みどころ その１
この書籍を読んだ初心者は、以下のsection順に読み進めれば、実際に投資を始めやすくなっています。
- 収入を3つにわけて投資資金を確保する
- 株式は国と通貨を多様化して保有する
- 国債は３つのETFで期間を多様化
- 貴金属、原油、天然ガス、農業商品のおすすめETF
section21 積立投資１ 【収入を3つに分けて投資資金を確保】
このセクションでは、タイトル通りにまずは、投資資金を生活資金からどのように分けて考えることで、投資資金を捻出するかが書いてあります。
そして、できた投資資金を長期および短期投資用に別々に、それぞれどのくらいの割合で分ければいいのか具体的に記載してありますし、
長期投資のなかを、株式・債券・不動産・コモディティ・現金にわけて、それぞれどのくらいの割合に分ければいいかも詳しく示されています。
section26 おすすめETF２ 【株式は国と通貨を多様化して保有する】
長期投資の中に入る株式の部分について、具体的な銘柄を指定してくれています。
section28 おすすめETF４ 【国債は３つのETFで期間を多様化】
ここでは長期投資の中に入る債券の部分について、具体的な銘柄を指定してくれています。
おもしろいことに高橋氏は、ここでは国の多様化はしていません。その理由が気になる方は著書に書いてありますので、読んでみてください。
section29 おすすめETF５ 【貴金属、原油、天然ガス、農業商品のおすすめETF】
ここでも長期投資の中に入るコモディティの部分について、具体的な銘柄を記載してくれています。
読みどころ その１のまとめ
以上のsection順に読めば、長期投資の具体的なやり方を
- 生活費をどのように分けることで、投資資金を捻出するか？
- 長期と短期投資資金をどのような割合で分ければいいか？
- 長期投資は何種類に分けて、どのくらいの割合に分ければいいのか？
- 実際に具体的な商品は何を選べばいいのか？
以上の内容が順序だててわかりやすく書いてあります。
※高橋ダン氏がおすすめしている投資商品は、どこの証券会社でも売買できるものもあれば、残念ながらそうでないものもあるため、少し注意が必要です。
例えば原油のETFのひとつとして、高橋氏がおすすめしているUSOは、楽天証券では取り扱っておりません。
あと、短期投資については投資中級者以上と判断したので、ここでの紹介は控えておきます。
読みどころ その２
section30・31 高配当株のワナ
私が実践している高配当株投資について、間違いだと指摘をしている？
高橋ダン氏によれば、
自動的に配当が受け取れる仕組みをつくり、受け取った配当を再投資していけば、どんどんお金が増えていき、自然とお金持ちになれる。そんな「マネーマシン」をつくりませんか？と勧める人がいます。．．．しかし、これは間違いです。
このように記述して注意喚起していますが、高橋ダン氏が言いたいのは、
高配当株投資（手段）と、投資をする目的が合っていますか？ということを、このsectionでは伝えていると私は解釈しました。
どういうことかと言うと、パフォーマンスを上げるという目的で高配当株を買うのは、やめましょう！ということです。
よって、高橋ダン氏はけっして高配当株投資自体をディスっているわけではないようです。
高橋ダン氏のYouTubeを一度でも視聴したことのある人はわかるのですが、氏は動画で問題提起をするだけではなく、最後に必ず自身のアイデアで問題に対する答え（アイデア）を発信しています。
この書籍のなかでも、S&P500に連動したETFを保有し続けた場合のパフォーマンスよりも、さらに高いパフォーマンスを狙いたいひとのために、ある戦術を紹介しています。
しかもこの戦術は、S&P500に連動したETFを保有し続けた場合よりも、リーマンショック時の最大下落幅が小さいです。
パフォーマンスは高いのに、暴落時の下落幅が小さい！！
夢のローリスク・ハイリターンということ！？気になりますよね？
ぜひ書籍のなかで確認してみてください。
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最後に
筆者が一番伝えたいこと！それは、著書を読んで理解した。だけで留まらずに行動してほしい！ということだと思います。
一日2ページでいいので読んで、そして理解したことを行動に移してください。
別に本書籍に書いてあることを鵜呑みにする必要はありません。
納得できるまで何度も何度も読んで、自分の考え・思いを行動に移しましょう。
高橋ダン氏がもっとも喜ぶのは、YouTubeを見た人、書籍を読んだ人が、自分で考えて行動すること、だと思います。本の売り上げが伸びることよりも、絶対に喜んでくれると私は思います。
ETFを買うでもいいし、英語を学習するでも、SNSで自分の考えを発信するでも、なんでもいいから、
みんなで行動しましょう！
私の場合、実際に試してみたいと投資戦略の構想が思いついたので、それを実践する用の新しい証券口座を申し込みしました。
