今日10月1日は、『中秋の名月』と言いまして、秋の収穫を月見の宴で祝おうという日です。
なので、月見バーガーでも食べながら、マクドナルド社について考えてみようと思います。
食べるのは日本のマクドナルドですが、今日記事にするのは米国のマクドナルド(以下MCD)です。
私は消費者として日本のマクドナルドは好きで毎月必ず利用しますが、投資家という目線では米国のMCDのほうに興味があります。
なぜなら、MCDは連続増配中の配当貴族だからです。
マクドナルド(MCD)について考えよう
MCDの店舗のうち、93%はフランチャイズ契約によるものです。
この契約によって、マクドナルドはフランチャイズ加盟店の売上高の一定割合を得ています。
また多くの場合、店舗が入る不動産はMCDが保有するため、売上とは別に賃貸料も徴収しています。
昨年の既存店売上高が前年比5.9%増だったのは明るいニュースだったのですが、今年は新型コロナウィルスの感染拡大のために、当たり前ながら同じような売上高は見込めませんでした。
政府のロックダウンや外出自粛令により、店舗を閉鎖するかドライブスルーに頼るしかなく、第2四半期(6月30日まで)の既存店売上高は、前年同期比24%減となりました。
しかし外出自粛の解除で外食が回復するにつれ、既存店売上高は月を追って回復しています。
その証拠に、前年同月比4月の39%減から6月には12.3%減に減少幅は縮小しました。
現在は全店舗がほぼ稼働していることから、既存店売上高は回復を続けてくれるものと期待しています。
売上高は回復するか?
『しかし長期的に見た場合、マクドナルドの顧客は減るかもしれない。』という意見もあります。
その理由は、消費者が健康志向を強めているためだそうです。
4月にMCDは、経費削減と感染に配慮した顧客待ち時間短縮のため、サラダなどのメニューを減らしました。
第2四半期決算コンファレンスコールにおいて、クリス・ケンプチンスキー最高経営責任者(CEO)は、「以前のメニューの復活を顧客が期待するのは当然だが、完全に過去と同じメニューに戻れないことも、同じくらい確実だろう」と語りました。
さらに続けて、メニューは元に戻す必要があるとも述べています。
ん???
メニューを元に戻す必要性はわかっていて、顧客もそれを望んでいる。でも、過去と同じメニューには戻れない!
つまり、MCDは健康志向メニューは提供しない!と私には解釈されました。
よって、消費者が無農薬、有機栽培や健康志向を強めるなかで、MCDは安くて便利なサービスの提供は速いが、健康路線からは外れたということです。
このことはマクドナルドにとって、マイナス要因になる可能性がある!という意見でした。
チャート
しかし、米国民の健康志向が強まったのは、コロナ禍によって起こったムーブメントではなく、何十年も前から少しずつ強まってきているわけですから、いくら長期的な話といえど、売り上げが右肩に下がるとは私には思えません。
リーマンショック辺りからの月足チャートですが、チャートを見る限り、健康志向の強まりなどどこ吹く風とばかりに、
25月移動平均線をサポートに(コロナショック時は100月移動平均線がサポートに)株価は10年以上右肩上がりを維持しており、コロナショック前の最高値も更新するほどであり、MCDの株価には飛ぶ鳥を落とすほどの勢いがあります。
株価の上昇の仕方を見る限り、消費者がMCDに求めるものは、早い安い旨いの3サービスでいいよ!というメッセージが込められているように感じます!
私もMCDに求めるものは、早い安い旨いの3サービスです。
まとめ
配当株投資家にとって、MCDは外せない銘柄です。
なぜなら、MCDは1976年の配当開始以来、毎年増配し、25年以上配当を継続的に増やした配当貴族だからです。
しかも、配当金のみだけではなく、株価の上昇という形でも株主(投資家)に貢献・還元をしている優良企業です。
健康志向がなんだ!野菜が少ないからなんだ!
速い!安い!旨い!でいいじゃないですか!ジャンキーで何が悪い!
満月ではありませんが、中秋の名月を月見バーガーを食べながら過ごしたいと思います。
子供たちはハッピーセットです!