まずは先週(5/11~15)の米国株式市場の動きをおさらいしていきます
S&P500 2.26%ダウン
ダウ平均 2.65%ダウン
NASDAQ 1.17%ダウン とこの一週間で主要3指数はそろって下落しています
3指数の下落率を比較すると NASDAQが一番下落を抑えていることがわかります
つまりFANGなどのIT・ハイテク企業がマーケットを牽引していることが数値ではっきりとわかりますね
おかげで話題の米国ETFであるQQQ(NASDAQ100に連動したETF)も好調ですね
率直な意見 私も買いたくなります
ちなみにこのNASDAQには日本企業の日産自動車や任天堂も上場しています
次に 先々週末にトランプ大統領の中国との関係が悪くなりそうな発言のせい?で株価が下落した日がありましたが 先週末中国の副首相や米財務長官たちの会談で丸く収まったかに見えた米中関係がまたこじれそうです
米商務省が5/15 中国通信機器大手であるHUAWEI(ファーウェイ)に対する禁輸措置の強化を発表しました
これによる米中関係の悪化があたえる経済への悪影響が懸念されました
またFRBも
として強い警戒感を示したことから 15日の株価は下がると思われたのですが下がるどころか上がりました
これは経済活動の再開の動きが広がり 景気回復への期待の方が強かったからだと推察します
ちなみに経済指数の一つ ミシガン大学消費者信頼感指数 が予想の68.0を上回る73.7となり 数値は低いながら前月の71.8から2.6%アップしています
このことからも 消費者の心理上は消費への期待感がふくらんでいると考えることができます
あとトピックスとして 金(ゴールド)の価格が上昇を続けているようです
株を買う資金がゴールドに流れていると解釈すると 今後の株価上昇に陰りがでそうです
しかし株価と金が価格が必ずしもトレードオフとは限らないので参考程度にみていきます
それにしても 投資対象として個人的に金ついてもっと勉強しようと思っています
前置きが長くなりました チャート分析をしていきます
2020/5/18からの米国株式市場は?
S&P500 チャートの動き
先週の予想では 上昇する可能性が高いと思い 買うタイミングについて詳しく書いたのですが 一週間単位だと下落しましたね
下落のパターンを書けば株価は上がり 上昇パターンについて書けば株価は下がっています
管理人の記事は逆の意味に参考にするといいかもしれませんよ
(;^_^A
チャートを4時間足にします
①値動きですが 安値高値いずれも切り上げながら上昇しておりダウ理論が成立していました
➁しかし 指数とMACDはダイバージェンス(逆行現象)を起こしており いつ上昇トレンドが終わってもおかしくない状況でした
③次に (チャートではわかりにくいですが)高値を更新することができずに さらに安値を更新していることから 下降トレンドへの転換を疑います
④MACDも下に突き抜けた状態を維持しています
⑤各移動平均線が収束しており 指数も移動平均線に挟まれた状況でどちらにいくのか読みにくいです
欧州のチャート
STOXX50に連動したETF FEZの日足チャートです
さきの一週間では下落しており 価格も各移動平均線を下回っています
これはIMFのシニアエコノミストが12日に アジアと欧州諸国が新型コロナウイルス感染防止に向けたロックダウン措置を解除すれば 感染の第2波到来のリスクにさらされると警鐘を鳴らした ためと考えられています
F&G index
先週末は Neutral でしたが いまは Fear になっています
バフェット流にいくなら 悲観のなかでの買い を実行できる場面と言えますね
米国のCOVID-19 一日の感染者数の推移
世界の一日の感染者数の推移はまだ横ばいです
米国の一日の感染者数はいちおう減少傾向にあるようです
ロックダウンが段階的に解除されるなかで オーバーシュートしないことを願います
米国の失業者数
この1.5カ月くらいの米国失業者数は右肩下がりが続いています
これが 失業者数が多くても株価が徐々に上がっていく理由のひとつなのでしょうが
再雇用のスピードに陰りがあると考えます
まとめ
株価の予想を1(下がる)~5(上がる)の五段階評価でまとめると
- チャート 2.5
- 欧州 2
- F&G index 2
- 感染者数 3.5
- 失業者数 3.5
- 消費者信頼感指数 3.5
- ゴールド価格上昇 2
下がるほうにバイアスはかけつつも 移動平均線の様子をみて上昇するのか を見定めていきたいです