資産を形成するために、まず必要なことは、無駄な出費をおさえ、支出を最適化することです。
なぜなら、どんなにたくさんの収入があっても、支出が多すぎては、お金を貯めることはできないからです。
結局、節約節約で、質素な生活を送れってことですかぁ
いいえ、そういうわけではありません。
私はタイトルに、節約という言葉を使っていません。
なぜなら、節約!節約!と、根詰めるように徹底的にやってしまうと、こころと生活の豊かさが損なわれてしまうことがあるからです。
自分の好きなものや、自己投資、大切な人と過ごすための時間と出費など、
つまり、支出を最適化していくことが、資産形成をうまくやっていくコツです。
支出を見直す前に
ゴール目標:どのくらい貯蓄できればいいの?
支出を見直した先に、いったいどれだけの貯蓄ができればいいのでしょう?
貯蓄率は、10%以上を目指しましょう!
金融広報中央委員会「知るぽると」の調べによると、二人以上の世帯が、収入から貯蓄にまわしている割合は、11%でした。
単身者の場合では、13%だそうです。
ちなみに、『漫画バビロン大富豪の教え』なかでも、
と書かれていますので、貯蓄率は10%か、それを少し超えるくらいが妥当でしょう。
いままで全く貯金をしてきていない!という人には、10%も貯金することに驚いているかもしれません。
でも、このあと紹介する『見直しどころ』を抑えれば、収入の10%を貯金することは、それほど難しくありません。
自分を信じて、実践あるのみです。
攻めどころは固定費
家計の支出は、「変動費」と「固定費」に大きく分けられます。
変動費・・・食費・日用品・衣類 など
固定費・・・家賃(ローン)・光熱費・保険料・通信費 など
(※金額が固定されているわけではない)
固定費というのは、毎月かならず引き落とされる支出のことを言います。
この固定費を最適化(減らす)することができれば、いっきに貯蓄額を増やすことができます。
だって、
例えば、生命保険料を1万円から5千円に減らすことができれば、年間6万円貯蓄が増えるわけです。
これは年収が450万円だった場合、貯蓄率を1.3%上昇させたことになります。
よって、固定費を最適化(削減)することは、意義が大きいと言えるわけです。
支出の最適化をなめるな
例えば、年収450万円のサラリーマンが、毎月5%までしか貯蓄(年間22.5万円)できていなかったとします。
このひとが、がんばって貯蓄率を10%まで引き上げた労力、つまり、年間の貯蓄額をさらに22.5万円増やしたことには、940万円の価値があります。
1年で22.5万円貯蓄を増やす労力には、約1,000万円の価値がある?
どういうことか説明します。
1年間で、22.5万円を株式の配当から得ようとすると、全世界株式に投資していた場合、940万円が必要になります。
計算式にすると、こんなかんじ。
でも実際は、この22.5万円から税金を引かれますので、
支出の最適化によって、年間22.5万円節約する、ということは、
1,000万円を超える資産を持っているのと、同じ価値があると言えるわけです。
年間22.5万円は無理でも、10万円貯蓄するペースを増やすことができた人は、
『500万円を超える資産を増やしたんだ!』
と、ポジティブに考えてほしいと思います。
実際、支出を最適化した知恵や、それを実践した行動力には、それだけの価値があります。
支出を見直す 4つのポイント
家計簿の見直し
- 家計簿アプリを使って管理
- 1円単位はしんどいだけ!ざっくりと管理
支出を見直すためには、現状を把握する必要があります。
めちゃくちゃ記憶力が良くて、暗算が時な人以外は、
支出の現状を知るためには、家計簿は絶対につけましょう。
私は、家計簿アプリをつかって、支出を把握してるよ。
具体的には、マネーフォワードというアプリを使っています。
アプリ内に有料サービスもあるけど、無料のままで全然使えるので、万人におすすめできる家計簿アプリだよ。
アプリの画面はこんなかんじ 👇
紹介したアプリでもいいし、紙ノートでも、やりやすいほうでいいのですが、
費目を分けたり、1円単位で管理するのって、めんどくさいんだけど…
という方もいるでしょう。
それには、私も同感です!
私は大雑把に家計簿をつけていて、ざっくりとした『お金の出て行き方さえ知ることができればいっか』っという気持ちで取り組んでいます。
だいたい、月間1,000円までは誤差範囲内としておくと、気持ちも楽になって、持続的に家計簿をつけることができるはずです。
持続できる家計簿のつけ方を身につけよ!
支出を把握することは、資産形成するための第一歩といえるので、キッチリしたい気持ちもわかります。
でも、大事だからこそ、簡単な作業でできるようにし、継続させることも同じくらい大事だと思います。
サブスクの見直し
・利用していないサービスは解約
・重複するサービスの取捨選択
・より安いサービスへの乗り換え
私は、なんでもかんでもサブスクを解約しろ!とは言っていません。
などは、財布と相談して取り入れてもよいサブスクだと考えています。
例えば、スポーツジムなど、今現在、利用していないサービスがあれば、すぐさま解約しましょう、
いや、また利用するかもしれないからさ…
再契約には、高い入会料がかかるし…
これは、家の整理整頓ができない人と同じ発想です。
『この服いつか着るかもしれないから』っと、タンスの中身が増え続けるばかりで、ものであふれかえっていませんか?
タンスの断捨離も、サブスクの断捨離も同じです。
1年以上使ってないものは、解約を超絶におすすめします。
つぎに、動画配信サービスを複数利用している方はいますか?
- U-NEXT 2,400円
- Hulu 1,026円
- Netflix 990円~
- FODプレミアム 976円
- dTV 550円
- Amazon Prime video 500円
また、無料期間だけで楽しむつもりが、だらだらと続いていたしませんか?
解約の手続きって面倒に感じるかもしれませんが、最近のサービスは、解約方法をそれほど難しくしていないと感じています。
だから、わたしに騙された思ってひとつでも解約してみてください!
『あ、意外に解約って簡単だったなぁ~』っと同意してもらえると信じています。
『動画を見て、ストレス解消する時間を大事にしたい!』という方には、より安いサービスへの乗り換えを検討してはどうでしょう。
例えば、Netflix(990円~)から、Amazon Prime(500円) に乗り換えれば、490円の節約ができます。
動画配信サブスクを乗り換えれば、年間5,880円以上の節約ができるかもしれません。
ここまで、サブスクの解約を進めてきましたが、私もサブスクはいくつか使っています。
サブスクは3つほど利用しています。
- Amazon Kindle Unlimited
- GALLEIDO DENTAL MEMBER
- ConoHa WING
2番は電動歯ブラシなんだけど、付け替えブラシが郵便ポストにとどくので、買い忘れがなくなって重宝しています。
歯の健康は、体の健康と密接な関係にあるので、サブスク料金を払ってでも、歯の健康を維持したいと考えて、サービス代金を払っています。
3番は、このブログを継続するためのレンタルサーバー代ですね。
自分の知識をアウトプットする場として、必要なものと認識しているので、もったいないとは考えていません。
携帯料金の見直し
年間、50,820円損してるかも!
携帯電話も格安SIMとか、MVNOと言われる、料金の安いサービスが普及しているので、すでに利用している方もいると思います。
でも、こちらのデータによると、まだまだ3大キャリアを使っているユーザーは多いようです。
(高齢者の比率が多いためなのかな?)
ユーザーの多いドコモとahamoを例にサービス基本料金をみると
ドコモ ギガホプレミア ¥7,205(税込み)
ahamo 20GB ¥2,970(税込み)
このようになり、差額かけることの12か月分を計算すると
(7205ー2970) x 12(ケ月) = ¥50,820
年間で5万円も、支出を最適化できるのは大きいですね。
ドコモには、インターネットとのセット割や、実店舗や家電量販店で、対面によるサービスを受けられるなどのメリットがあります。
逆に、これらのサービスを必要としないのなら、ahamoなどの基本料金の安いサービスに乗り換えることは、資産形成の大きな手助けとなること、間違いなしです。
ちなみに私は、楽天モバイルを使っていて、
2022年4月の支払い料金は、¥2,181でした。
楽天モバイルの料金は、楽天の期間限定ポイントを使って支払いができるので、限定ポイントを使い切りやすくなってます。
電波の状況は、山の奥にいくと、さすがに電波なしとなることが多い印象です。(2022年7月現在)
保険の見直し
自動車保険は、毎年見直すべし!
ひとことで保険といっても、生命保険や火災保険、自動車保険といろいろあります。
見なおすと節約の効果が最も大きいのは、生命保険なのですが、世帯ごとの状況でいろいろ難しいと思うので、今回は紹介するのは、やめておきます。
そのかわり、年一回は更新が必要な自動車保険について、簡単に解説。
自動車保険の更新は、年に1度とは言え、面倒くさいものです。
でも、資産形成を加速させるためには、手を抜いてはいけません。
去年、苦労して一番安いところにしたんだから、今年も同じ業者でいいでしょ?
私もそう思っていました。
でも、毎年自動車保険の見直しをすると、結局は他社の保険に乗り換えることになっています。
だから、みなさんにも自動車保険は、毎年見直してほしいと思います。
- ソニー損保
- イーデザイン損保
- アクサダイレクト
自動車保険を毎年見直すのって、一社ずつデータ入力して、見積もり出すなんてマジめんどい!
自動車保険を毎年見直すのって、
一社ずつデータ入力して、
見積もり出すなんてマジめんどい!
その通り!面倒くさいです。
でも、引っ越しするときの一括見積りと同じで、自動車保険も一括見積請求が可能です。
一番安い保険会社がわかるうえ、時短にもなるので、こういうサービスは積極的に使ってます。
\【無料】複数の保険会社から自動車保険を一括見積もり請求/
支出の最適化の注意点
貯蓄が増えたときに、支出も増やしがち
節約が軌道に乗って、毎月5万円貯金できる力を身につけたときには注意してください。
心にゆとりがでてくると、生活にゆとりも求めようとして、『ちょっと外食でおいしいもの食べよう』とか『もうすぐセールだけど買っちゃおう』となりがちです。
ご褒美をすべてやるな!とは言いませんが、せっかく身につけた貯金術が崩壊しないように、ご褒美はほどほどに!するように意識しましょう。
節約でお金を増やすには限界がある
どんなにがんばっても節約には限界がきます。
貯蓄率の目標を10%から20%にあげるとか、実家暮らしだからという理由で貯蓄率を40%まであげるというのは、まだわかります。
でも、貯蓄率60%とかになってくると、かなり無茶な話になってきます。
それに当たり前だけど、手取りの収入以上の貯蓄することもできません。
どう節約しても、貯金が思うように進まない!
っという人は、収入を増やすしかありません。
つまり稼ぐ力を大きくする必要があるということです。