サラリーマンが船を買って大丈夫?
船に投資するクラウドファンディングが気になる。
会社やファンドの特徴は?
日本初となる船舶クラウドファンド「マリタイムバンク」をテーマに、メリットやその評判について解説します。
同社は、2020年に設立された「日本マリタイムバンク株式会社」によって運営されています。
親会社の「株式会社オーシャントラスト」は2008年から船舶仲介業をしているので、ど素人が運用しているわけではありません。
代表は、どちらも同じ 昼田 将司 氏がされています。
①船舶に投資って大丈夫なの?
②利回りはどのくらいか?
③キャンペーンの内容
④気になる案件がないか公式サイトをチェック
『FXでドカンと儲けたい』『レバレッジ商品で爆益』という人には、対象になりづらい案件です。
マリタイムバンク とは?
マリタイムバンク概要
同社は、唯一の船舶投資に特化したソーシャルレンディングサービスを提供しています。
ソーシャルレンティングとは
- Webで出資者を募集
- ソーシャルレンディング会社を通して、借り手にお金を貸す
- 借り手は利息をつけて、ソーシャルレンディング会社に返金
- ソーシャルレンディング会社は、それを出資者に分配
簡単に言うとこのような流れです。
ソーシャルレンディングという仕組みを使うことで、投資家は少ない資金で船舶投資を始めることができます。
借り手にとっては、銀行以外からの資金調達が可能になります。
【借り手となる船舶事業会社を紹介してくれる仲介業者】と解釈してます。
個人では到底無理な船舶事業に、気軽に参入することができます。
船に投資って大丈夫?
不動産投資型クラウドファンディングなら、優先劣後構造によって、投資家は損をしにくくなっています。
しかし、船舶投資に優先劣後構造はありません。
そうなると心配なのは、船舶に投資をして『損をしないのか?』ってことですよね?
大きく3つ分けて、対策されています。
① 抵当権の設定
船舶投資の案件には、抵当権が設定されています。
抵当権とは、金融機関が土地建物に設定し、他の一般債権者よりも優先弁済を受けることができる権利のこと。
要するに、貸したお金が返されないときに、土地や建物を担保に、お金を返してもらえる権利。
と考えるとわかりやすいでしょうか。
マリタイムバンクは、船に抵当権を設置して貸付しています。
かりに運用中の案件で、借り手が返済出来ない事態になった場合、船を競売にかけ、お金を工面します。
競売で得た代金から、他の債権者(投資家)より優先返済を受けることができます。
抵当権の効果は、水戸黄門の印籠なみに絶大な威力があります。
お金を貸す代わりに、もしもの時に船を売れる権利を持っています。
競売でも売れなかった場合は、最終手段として、鉄スクラップとして売却することもできます。
船舶自身は株式などと異なり、鉄のかたまりという実物資産なので、価値がゼロになることはありません。
よって、出資金がゼロになるということは、考えにくいです。
②船舶の価値
不動産の価格って、同じ間取りでも、駅からの距離や地域、階層などによって変わります。
でも、船舶の価格は、比較的簡単にわかるそうです。
○年製造の冷蔵船なら、1億円!
と、ある程度経験のあるブローカーなら、その価格を知ることができます。
これは、船型は規格化されていて、運べる貨物量や燃費などに極端な差がないためです。
船は沖縄にいようが、北海道にいようが、価格に変化はありません。
5年に1回の定期検査が義務付けられているので、どの船も同じようにメンテナンスされています。
だから、船の価値は、誰が鑑定しても、同じようなものになります。
船舶の価値は変わりづらいので、鑑定・査定の失敗は考えにくいんです。
③ 審査体制
審査部門に10年以上の船舶ファイナンスの経験のあるスタッフがいます。
つまり「船舶リスク評価のプロ」が、慎重に審査してくれるということ。
不動産には、不動産鑑定士というプロが査定します。
しかし、船舶には鑑定士の資格がないため、経験豊富なブローかーが審査をするしかありません。
資格がないため、経験だけが頼り!ってこと。
④海運業界は安定
新型コロナウイルスが流行したとき、航空業界には大きなダメージがありました。
例えば、ANAの売上高は半分以上おちこみ、営業利益も赤字が続きました。
海運の多くは、お客様ではなく、生活必需品を多く運ぶ社会インフラです。
そのため、相対的に不況に陥ることはありませんでした。
日本は、ほとんどの輸出入を船舶に頼っています。
⑤沈没リスク
船が沈没したらどうなるのか?
スクラップする鉄さえなくなります。
でも、ご安心ください。
船舶が万が一沈んだ時を想定して、保険をかけています。
具体的にいくらの保険をかけているか?案件によって異なります。
少なくとも、出資金の償還がゼロということはないはずです。
- 抵当権によって、貸し倒れによる回収金ゼロを防ぐ
- 船舶の価値は、経験があれば見誤ることはまずない
- 経験豊富なブローかーが査定している
- 海運業界は安定している
- 沈没には保険で対策
以上の理由から船舶投資には、ある程度の安全性が担保されている、と判断しました。
投資案件の傾向(平均利回り、運用期間など)
船舶事業を対象としたソーシャルレンディングは、マリタイムバンクのみです。
マリタイムバンク の案件には、どのような傾向があるのか?解説します。
同社のファンドは、個人と法人投資家にわけられているので、ここでは個人投資家用の案件に絞って案内します。
過去20件の平均利回りから算出して、でた結果がこちらです。(2024年1月時点)
平均利回り 6.0%
まだまだ新規事業なため、案件数が少ないですので、参考程度に記憶してください。
個人的に、利回りは5%以上あれば十分な領域です!
J-REITのETFが利回り3〜4%ですので、5%は高いほうだと思います。
現時点での想定利回りであり、 将来の運用成果を保証するものではありません。
ちなみに、最低出資額は10万円になります。
運用期間 9.1ヶ月(1〜34か月)
運用期間に、かなり幅があるようにみえますが、ほとんどが6ヶ月未満でした。
6ヶ月の運用期間で、3−5%の利回りが見込めます。
ミドルリスクミドルリターンを好む投資家さんにおすすめできそう。
募集形式は、抽選方式のみ。
私はどちらかと言うと、手際のいいほうではありませんので、最近は抽選方式が好きです。
先着に強い!自信がある!という投資家さんには、残念な内容になります。
マリタイムバンク 3つのデメリット
マリタイムバンク のデメリットは以下の通りです。
- ファンドの募集頻度は多くない
- 法人投資家限定の案件が多い
- 過去のファンド詳細が不明
順番に解説します。
デメリット① ファンドの募集頻度は多くない
投資家登録をしたあとは、すぐに出資したくなる投資家さんは多いと思います。
しかし、マリタイムバンク の案件募集頻度は決して多くありません。
2022年3月のサービス開始以来、2024年1月現在までの案件数は約20件です。
そのうち個人投資家用の案件は10件です。
欲を言えば、1ヶ月に1件となるくらいに増えれば、私は満足です。
マリタイムバンク さん、案件募集を口に指をくわえて待ってます。
せっかく運用期間の短い案件が多いので、頻度も多いと助かります。
デメリット② 法人投資家限定の案件が多い
同社の応募する案件は、法人投資家用と個人投資家用にわけています。
そのため、個人投資家が案件に参加できない場合があります。
傾向としては、募集金額の大きな(4億円超え)案件は法人投資家限定になっているようです。
数億円の案件に、10万円出資の個人投資家が参加すると、管理がたいへんになるから?
運用会社の管理の安全性も大事なので、理解はしめします。
金額の大きな案件は最低出資額を100万円以上にしてもいいので、個人投資家にチャンスを増やしてもらえたら嬉しいです。
デメリット③ 過去の案件詳細が不明
私が活用している不動産投資型クラウドファンディングの会社は、過去のファンドの実績や物件詳細を見ることができます。
しかし、マリタイムバンクさんでは、過去の案件詳細を非公開にしています。
簡単な
- 想定利回り
- 募集金額
- 想定運用期間 など
はわかるのですが、
- 船舶ルート
- 船の製造年月日
- 案件募集期間や案件開始時期 など
不明な点があります。
もう少し過去の案件情報をのこしてもらえると、会員登録の可否の判断要素にできます。
ソーシャルレンディングのデメリット
ソーシャルレンディングのもつ、一般的なデメリットについても紹介します。
①貸し倒れされるかも
②中途解約ができない
③元本保証ではない
③確定申告が必要
④税制が不利
④歴史が浅い
株式投資などに比べると歴史が浅いので、今後いろいろなトラブルがでてくる?そういう不安はあります。
マリタイムバンク 4つのメリット
マリタイムバンク のメリットは以下の通りです。
- 実績利回りが想定利回りを上回りがち
- 分散投資のバリエーションがふえる
- 運用期間の短い案件が多い
- 顔認証登録なし
メリット① 実績利回りが想定を上回りがち
もらえる分配金が1万円だと思っていたのに、1.1万円分配されたら誰だって嬉しいですよね!
そういうことをマリタイムバンクはしてくれます。
例えば、想定利回り4.84%の案件ですが、最終的に5.03%の分配金が支払われています。
10万円出資した人が、4,840円(税引き前)もらえると思っていたら、5,030円もらえたわけです。
もらえる金額がふえて、嬉しくない人はいないはず。
こういうことが、過去の償還済み案件全て(2件:2023年1月現在)で起こっています。
より儲かった利益は会社のものにしそうなところ、しっかり出資者にも還元する。
マリタイムバンクの志、大好きです。
同様に、投資家への還元に力を入れているクラファン企業はこちらです。
メリット② 分散投資のバリエーションがふえる
マリタイムバンクを調べている多くの人は、すでにNISAやiDeCoなどで資産運用をしていると思います。
これらの多くは株式か債券を使った運用です。
なかには不動産投資をしている人もいるでしょう。
でも、船舶を買って投資している人はさすがにいないはず。
リーマンショックのときのように、不動産価格が下がり、株式も下がるような時代は必ずきます。
このときポートフォリオに船舶投資を組み入れておけば、金融ショックからのダメージを減らすことが可能です。
金(ゴールド)や暗号資産もいいですが、10万円から始められる船舶投資を始めてみませんか?
メリット③ 運用期間の短い案件が多い
先ほど運用期間の平均は約9ヶ月と言いましたが、ほとんどが6ヶ月未満です。
運用期間が短いと、資金の拘束期間が短くなります。
よって『案件を試してみたい』という人に試しやすくなっています。
また、流動性の悪さも解消されます。
途中解約したくなっても、「あと1、2ヶ月なら待てるか」となります。
私は、資金の拘束期間の短い案件が好きです。
メリット④ 顔認証登録なし
証券会社などの会員登録では、顔認証登録が一般的になってきました。
身分証明証との整合性を図るために、実施されているものと思います。
しかし女性の場合、「化粧をしていない時は、会員登録できない」という方もいるでしょう。
「顔の詳細な情報まで教えるのは、気が引ける」という投資家もいると思います。
マリタイムバンクの登録は、顔認証登録なしで済ませることができます。
お風呂上がりだろうと、いつでも気軽に、会員登録が可能ですよ。
ソーシャルレンティングのメリット
マリタイムバンクにかぎらず、ソーシャルレンティングのもつ、メリットについても簡単に紹介します。
- 高い利回りが期待できる
- 運用をおまかせできる
- 少額投資ができる
マリタイムバンク の口コミ
Twitterでのマリタイムバンクの口コミをみてみます。
為替リスクがあるのを忘れていました。逆に為替メリットもあります。
そうそう、ポートフォリオのバリエーションを増やして、リスク軽減。
大航海時代というフレーズにロマンを感じたのは、私だけじゃないはず。
銀行のように預けて、5%の利息がもらえるなんて、ドキドキしませんか。
全体的に、好感的な内容が多い印象です。
公式アカウントフォローすると、安心感が割りましになる情報を教えてくれます。
キャンペーン実施中
同社への会員登録者に対して「Amazonギフト1000円キャンペーン」を実施中です。
※アマギフ1000円キャンペーンは継続的に実施するそうですが、お早めにご利用ください。
時期に応じて、これ以外のキャンペーンも随時、検討しているらしいですよ。
マリタイムバンク の魅力まとめ
船舶投資をやる決め手や、「マリタイムバンク」の特徴や魅力について紹介しました。
- 抵当権によって、貸し倒れによる回収金ゼロを防ぐ
- 船舶の価値は、経験があれば見誤ることはまずない
- 経験豊富なブローかーが査定している
- 海運業界は安定している
- 沈没には保険で対策
ソーシャルレンティングの一般的なメリット、デメリットを合わせると以下のとおりです。
- 実績利回りが想定を上回りがち
- 分散投資のバリエーションがふえる
- ほったらかしの船舶投資
- 顔認証登録なしでOK
- 少額から投資可能
- 運用期間が短い
- ファンドの募集頻度が少ない
- 法人投資家の限定案件が多い
- 過去の案件詳細が不明
- 非上場企業である
- 元本保証ではない
- 税制が不利 など
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マリタイムバンク なら、10万円から船舶への投資が可能です。
そこからまずまずな利回りの分配金が期待できます。
すでに株式投資やつみたてNISAを使った投資を始めている方には、リスク分散の一助になると思います。
但し、投資商品であり元本保証でありませんので注意が必要です。
投資した船舶が、大航海時代のように世界を巡る、そんなロマンを感じさせてくれるサービスです。
以上、マリタイムバンク の魅力まとめでした。
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