【フジ・メディア・HD】割安・高配当株

高配当銘柄は基本的に成熟した企業が多いために、従来なら割安になる期間が限られているケースが多い。

しかし、コロナ禍の影響などで、成熟した高配当銘柄が依然として割安な状態に置かれています。

今日は、高配当でかつ割安な銘柄のひとつとして、フジ・メディアHDを紹介します。

気を付けて頂きたいのは、銘柄を紹介するだけであって、買付をすすめているわけではありませんので、ご注意ください。

【フジ・メディア・HD】高配当・割安株

主な子会社に、フジテレビジョン、BSフジ、ディノス・セシール、ポニーキャニオン、サンケイビルを抱えており、この中のディノス・セシールが巣ごもりで通販軸に絶好調とのこと。

しかし、主力のメディア・コンテンツでは、スポーツイベント等の単発番組が中止や延期になったことから減収となっていますし、都市開発・観光事業の事業拡大も見据えていたようですが、これもコロナ禍の影響をもろにうけて大幅減収しています。

財務健全性:(自己資本比率)

50%は超えていますので、最低限はクリアした感じです。

ここまで自己資本比率に変動の少ない企業も珍しいです。一貫して適度な借金を抱えています。

借金で設備投資を常にしつつ成長を続けていくという姿勢は見えるわけですが、後述するとおり、それほど成長はしていません。

収益性:EPS(1株当たり利益)

2014年以上は上昇傾向になる!と前向きに受け取ることもできるが、基本的には不安定と言わざるを得ません。

成長性:(純資産成長率)

ゆるやかではあるが、純資産は増大を続けています。

しかし、メディア・コンテンツ事業を主軸としているフジ・メディア・HDにとって、Amazon Prime、AbemaTV、NETFLIXなどのライバルが非常に多いうえに、5Gの普及はこれらのライバルの躍動に水を灌ぐことになります。

ずば抜けた成長は見込めないと考えます。

株主還元:(配当金推移、配当性向)

おもしろいぐらいに配当金が横ばいです。

2012年以外の配当性向は40%前後を推移しているため、特別異常な配当ではないようですが、先のEPSと併せて評価すると、2013年や2014年以降から企業の成長が乏しいと言えるでしょう。

また、2020年10月4日の株価に対する配当利回りは4.35%なのですが、

2020年8月に発表した2021年3月期 第1四半期決算短信によると、年間配当金44円から36円への18%減配と予想されるとのことです。この場合の予想配当利回りは3.89%となります。

割安性(理論株価)

銘柄の割安性を判断するときは、GMOクリック証券の財務分析ツールを使った理論株価から割安性を評価することが、私のトレンドになっています。

理論株価で評価すると、フジ・メディアHDの今の株価は61%割安と評価されました。

どのような水準で株価は下がっているのでしょうか?

チャート

2018年10月をピークに株価の高値安値を切り下げるように下落しましたが、2019年末に50週移動平均線を上に突き抜け下降トレンドからの転換を予想させましたが、コロナショックの影響を受けて、さらに株価は下落してしまい、TOPIXのような株価回復の様子もなく、株価はピークから約50%暴落しています。

900円のサポートラインが強く働き、再度50週移動平均線を上に突き抜け、レジスタンスとなりうるトレンドラインも上に突き抜けば、株価の回復・上昇が見込めます。

しかし、TVメディアの視聴率は15年以上低迷していることや、映像媒体のサービスが列挙するなかで、理論株価である2,600円まで回復する公算は低いと考えます。

まとめ

フジ・メディアHDを割安・高配当銘柄であるとして、分析をしました。

結果は、財務に大きな問題があるわけではありませんが、自己資本比率が50%と、ある程度の借金をして設備投資をしているわりには、企業(純資産)の成長率はそれほど大きくはありません。

これは株主への配当金の推移からもわかることですが、2012年以降配当金は、ほぼ増配されていません

次にチャートをみると、株価は2018年をピークに50%も暴落しているわけですから、61%割安の評価にも納得です。

また、年間配当金44円から36円へと18%減配が予想されていることから、株価が大きく回復する公算は低いと考えられます。

ここまで書くと、買う価値のない銘柄に思うかもしれません。

しかし、今の株価は上場来最安値に近い水準です!

これ以上株価が下がらない保証はどこにもありませんが、仮に逆張りとして今株を買うことができれば、3.89%の配当利回りで配当金を受け取りながら、キャピタルゲインも狙うことができるかもしれません。

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