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毎月分配型の投信を彼らは笑った.でも,利回りを聞いた途端に…

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毎月分配型の投資信託は、ゴミ商品だ!詐欺商品だ!初心者は買ってはいけない!

少し投資のことを勉強した方なら、一度は耳にした言葉だと思います。

しかし、予想分配金提示型の毎月分配型投資信託というのをご存じでしょうか?

アラガキ

この商品、今むちゃくちゃに売れているんです。

例えば、楽天証券で取り扱う海外株式を対象とした投資信託のなかから、買付金額順のランキングをみたとき、上位5つの中に3つも『予想分配金提示型の毎月分配型』商品がランクインしています。

楽天証券より

では、『毎月分配型の投資信託はゴミ商品じゃなかったのか?』『なんで、ゴミ商品がたくさん買われているのか?』

それは、

  1. 従来の毎月分配型投資信託の場合に心配されていたタコ足分配がされにくくなっていること
  2. 分配利回りが超高いこと

これらが人気の秘密となっています。

今回の記事では、これらの人気の理由についてもう少し詳しく解説していき、

どういう投資家さんに、
予想分配金提示型の毎月分配型投資信託をおすすめできるのか?

という点まで書きましたので、最後まで読んでもらえると嬉しいです。

目次

タコ足分配されない?

従来の毎月分配金投資信託がなぜゴミ商品などと言われるのかというと、その分配金が投資で得た利益だけを分配しているのではなく、元本を払い戻す(切り崩す)ことによって維持されているからです。

つまり、自身が投じた投資元本がそのまま返金されてくる場合があるということです。

こうなると、いざ商品を売却しようとしたとき、基準価額が大きく目減りしています。

例えば、【ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月分配型)】という商品は、1万口当たり最高700円の分配金を出すこともありました。

しかし、直近の1年では30円が続いていて、基準価額も2,683円と70%以上も下落しています。

ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月分配型) の基準価額の推移

よって、購入時期によっては、いままでもらった分配金を合算しても、投資としてはトータルマイナスとなる商品が発生するために、毎月分配金投資信託はゴミだと言われてきました。

基準価額によって、分配金が変動する

予想分配金提示型の場合、もらえる分配金が決算日に応じた基準価額によって決まります。

基準価額の変動にあわせて、分配金も増減する仕組みになっているということです。

そして、基準価額が10,000円未満になることがあれば、その時点で分配金の支払いをストップします。

よって、予想分配金提示型だと、タコ足分配になることはほとんどないので、純資産の下落を加速させることもありません。

ぎゃくに、従来の毎月分配型では、基準価額が10,000円未満になっても、一定金額の分配金を支払い続ける(タコ足分配)ために、これだと純資産の下落を加速させてしまいます。

ここが予想分配金提示型と大きく異なるポイントです。

下図に、買い付け金額ランキング3位【グローバルAIファンド(予想分配金提示型)】の分配金についての取り決めを貼っておきます。

グローバルAIファンド(予想分配金提示型)目論見書より

予想分配金提示型の投資信託についてはこちらの記事でも詳しく解説していますので、読んでみてください。

超高い分配利回り

予想分配金提示型の投資信託が今HOTな理由として、高い分配利回りが理由として上げられます。

では実際どのくらい分配利回りが高いのか?買い付け金額ランキング3位【グローバルAIファンド(予想分配金提示型)】 を例にして計算し確認していきましょう。

前提として、同ファンドを購入可能な楽天証券で、NISA口座を使って、1年前の2020年9月25日よりも少し前に一括で買ったとします。

楽天証券 購入手数料無料
NISA口座の限度額 1,200,000円
基準価額 12,623.00円(2020/9/25)
購入口数 950,645口

すると、 購入口数は950,645口となるわけですが、 分配金は1万口当たりいくら、という計算になるので、端数の50,645口分だけ投資資金を減らします。

すると、こんなかんじですね。

端数をできるだけ排除
NISA口座への投資額 1,140,000円
基準価額 12,623.00円(2020/9/25)
購入口数 903,113口

つぎに、投資元本1,140,000円で、一括投資した場合の分配利回りを計算していきます。

【グローバルAIファンド(予想分配金提示型)】 の分配金の実績がこちらです。

直近の1年間で、1万口当たり5,800円の分配金をもらっています。

さきほど900,000口以上買っているので、1年間で貰った分配金の総額は、522,000円ということになります。

5,800 × 90 = 522,000

すると、投資資金が1,140,000円でしたので、その分配利回りは45.78%(税引き前)となりました。

522,000 ÷ 1,140,000 × 100(%)=45.78945…% 

45%超えですよ!

これって2年ちょっと保有すれば、投資元本を回収できるペースです!

配当利回りが3~4%以上であれば高配当株と言われることを考えると、約10倍ほどちがうので、これは驚異的な数値ですね。

投資資金が集まる理由がわかった気がします。

このような分配(配当)利回りの高すぎる商品は、詐欺案件を疑うレベルですが、れっきとした投資商品です。

最低金額の分配金が続いた場合の分配利回り

【グローバルAIファンド(予想分配金提示型)】 の場合、1万口当たりの分配金が50円に落ち込んだ月が一度だけあるのですが、この状態が1年間続いた場合を想定して、その分配利回りを計算しました。

すると、分配利回りは、4.73%でした。

毎月最低ランクの分配金であっても、分配さえされれば高配当商品と言えるラインを、維持できることがわかりました。

とは言っても、基準価額が10,000円未満となれば、分配金は0円となりますので、これが1年続けば分配利回りが0%というのも十分にありうる話です。

予想分配金提示型の投資信託には、タコ足分配の心配がほとんどない

というメリットのかわりに、

分配利回りがゼロとなる可能性もある

というデメリットがあることも理解しておく必要があります。

まとめ

最近、投資家から資金の集まっている予想分配金提示型の投資信託に、なぜそれほどまでの人気があるのか?

その人気の秘密が、

  1. タコ足分配がされにくい
  2. 分配利回りが超高いこと

であることについて、解説しました。

タコ足分配がされにくい
・決算日の基準価額に応じて、分配金を増減している
・基準価額が10,000円未満では、分配金は0円
・基準価額が10,000円未満では、分配しないことで純資産の減少を抑える
分配利回りが超高い
・商品にもよるが、分配利回りが40%を超えるものもある
・2年ちょっと保有すれば、投資元本を回収できる分配利回り

これらの理由によって、予想分配金提示型の投資信託に資金が集まっています。

しかし、この商品は分配利回りが大きいなりにリスクも大きいですし、私のような40代や30代のサラリーマン投資家にはおすすめできない商品だと思っています。

このような商品は、どちらかと言えばこれから資産を形成する世代用の商品というよりは、

毎月のキャッシュフローを増やしたいと思う、ゆとりある年金世代向けの商品だからです。

そのへんの詳しい理由はまた次回に…

読んで頂きありがとうございました。

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