コロナワクチン接種を支える2つの輸送銘柄【UPS】【FDX】

欧州連合(EU)の欧州医薬品庁(EMA)は2021年1月6日、米バイオ医薬品企業モデルナが開発した新型コロナウイルスワクチンについて、条件付き販売承認を勧告しました。これを踏まえ、欧州委員会が近く承認を決定されます。

モデルナの新型コロナウイルスワクチンは、米国で2020年12月18日に緊急使用が許可され、既に接種が始まっています。

私のブログでも、今までにコロナ関連の記事を書いたことはあるのですが、いずれも治療薬やワクチン、検査キットなど直接関係した銘柄ばかりでしたので、今回は新型コロナウイルスワクチンの輸送という形で社会に貢献している銘柄を2社紹介したいと思います。

今回の記事は、インカムゲイン投資家とキャピタルゲイン投資家のいずれにも参考になると思うので、最後まで読んでもらえると嬉しいです。

コロナワクチン接種を支える2つの輸送銘柄

【UPS】ユナイテッド・パーセル・サービス

同社は、ファイザー・バイオンテックの新型コロナウイルスワクチンが、緊急使用許可の承認から24時間以内にワクチンを配布できるように、流通活動への準備を進めました。

そして医療従事者の予防接種を支援するために、最初のファイザーバイオテックの新型コロナウイルスワクチンの輸送を支援しています。

さらに同社は、マッケソン【MCK】とのパートナーシップ(合意)を通じて、モデルナの新型コロナウイルスワクチンの流通も開始しました。

マッケソン【MCK】とは

マッケソン【MCK】は、世界的な医薬品および医療供給・卸売業社で、今回、米国疾病予防管理センターおよびワープスピード作戦を支援するための準備を通じて、非超凍結COVID-19ワクチンおよび補助供給キットの集中販売しています。

UPSヘルスケアは、世界中に医療流通スペースを持っています。

またUPSヘルスケアサービスには、在庫管理、温度管理された包装および出荷、医療機器の保管とフルフィルメント、ラボ、臨床試験ロジスティクスが含まれます。

UPSヘルスケアのグローバルインフラ、最新のUPSプレミア可視化サービス、トラックおよびトレース技術、グローバル品質システムは、医薬品、医療機器、および検査診断産業に対する今日の複雑な物流要求に対応するのに適しています。

チャート

UPS 週足
  • 株価    $161.04
  • 配当利回り  2.51%

50週および200週移動平均線が、ゴールデンクロスの状態をほぼ平行に推移していることから、基本的には強気相場が持続していると解釈できるわけですが、2018年から2020年までの株価は低迷気味でした。

しかし、2020年3月を底値に最大100%を超えて株価が上昇しています。

今は、調整局面のようで、2020年10月につけた$157を谷としたダブルトップを形成するのか、否かに注目する必要があります。

仮にダブルトップを形成した場合は、50週移動平均線をターゲットに下落する公算が高いです。そしてその場合、配当利回りが3%台まで上がりますから、ぎりぎり高配当銘柄としてみることができます。

ちなみにUPSの増配年数は11年です。

出典:seeking alpha

【FDX】フェデック

同社のネットワークは、温度制御ソリューション、リアルタイム監視機能、ワクチンの高速輸送とバイオサイエンス出荷をサポートする専用のヘルスケアチームで、世界中の新型コロナウイルスワクチンの出荷を処理するのに十分な位置にあります。

医薬品の確保と輸送から、製造および流通サイトから米国および世界中の投薬センターへのワクチンの配送まで、ヘルスケアの出荷を安全に配送するために必要なものが同社にはそろっています。

チャート

FDX 週足
  • 株価    $253.56
  • 配当利回り 1.03%

2018年までは強気相場が続いていましたが、2018年末に株価は200週移動平均線を下に貫いて以降、弱気相場へと転換しています。

2019年からは、50週移動平均線がレジスタンスとなって株価は下がり続け、さらにコロナショックで追い討ちをかけられ、株価は一時$87.82まで下落しました。

しかし、先ほど紹介した【UPS】同様、2020年3月を底値に240%を超える勢いで株価は上昇しました。

今は2020年10月につけた$259を谷としたダブルトップが形成されている(週足だとわかりにくくてごめんなさい)ので、目先は$200をターゲットに下落すると推察されます。

ちなみに配当金の推移ですが、コロナ禍の影響で2020年で増配はストップしています。それまで16年間増配が続いていただけに残念です。

FDXは増配が止まったことですし、ボラティリティも高いことから、キャピタルゲイン狙いの銘柄と言えそうなので、日足でもみてみましょう。

FDX 日足

2020年10月に作った安値を下回ったことで、ダイバージェンス(株価は高値を更新しているのに、MACDとRSIは高値を更新できていない)を起こしつつ、さらにダブルトップを形成しています。

つまり、株価の下落を示すサインが二つ重なったことを意味しますから、200日移動平均線または、50週移動平均線のある$200近辺まで株価が下がる公算が高いと言えます。

企業スコア

楽天証券のアプリ【iSPEED】を使って、財務性などのスコアを今日紹介した2銘柄について比較しました。

写真をみればわかるとおり、財務性、収益性、安定性について、いずれも【FDX】が優秀です。

このように楽天証券のアプリ【iSPEED】なら、米国銘柄の競合比較を簡単に評価することができるのですごく便利です。

まとめ

今回新型コロナウイルスワクチンの輸送に関する銘柄として、【UPS】ユナイテッド・パーセル・サービスと、【FDX】フェデックを紹介しました。

新型コロナウイルスワクチンは、-20℃以下(モデルナ)または-60℃以下(ファイザー)で輸送しなければならないという制約があるなかで、両社はその環境を整え、ワクチン供給の手助けとなっています。

両社の株価は、2020年の3月の底値から、UPSは100%超、FDXは240%超も急上昇しています。これは、ワクチン供給に両社が尽力するということが株価に織り込まれた結果です。

その証拠に、新型コロナウイルスワクチンの緊急使用許可が決まった2020年12月以降の株価は、調整局面に入っており下落傾向です。

よって、両社ともにいまは株価の調整局面とみて、もう少し株価が下がったタイミングで購入を検討するのはいかがでしょうか?

そして、

UPSは、増配年数11年ですから、配当利回りが3%付近になるまでに株価が下がれば、高配当銘柄として買うという選択肢ができます。

FDXは、財務性・収益性など安定している優良企業ですから、投資対象として安心してみることができきますし、2020年3月から株価が最大240%超も上昇しているように、ボラティリティ(値動き)が大きいですから、値上がり益(キャピタルゲイン)を狙った投資ができると思います。

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