月間の各セクターの株価の変動率や金価格の変動率などをまとめているサイトを、いつまでたっても見つけることができない管理人です。
なぜそのようなデータが必要なのかというと、
『世界のお金持ちが実践するお金の増やし方』のなかで紹介している戦略を実践するのに必要だからです。
よって、今回の記事は当該書籍を読んだことのある読者には参考となるデータだと思っていますので、最後まで読んでもらえると嬉しいです。
出典の多くは、Bloombergからです。
S&P500、DAW30、NASDAQ
- 赤:NASDAQ 11.33% (先月‐3.66%)
- 青:DAW30 10.08% (先月‐4.73%)
- オレンジ:S&P500 9.41% (先月‐3.28%)
なんやかんや、テクノロジー株のNASDAQが11.33%も上昇していますね。
全体的に株価が高騰した理由は、コロナワクチンへの期待感が強まったためです。
ファイザーやモデルナが開発中のコロナウイルスワクチンの有効性は90%を超えており、早急にFDAに承認されることを投資家は期待しています。
米国株セクター別
セクター別の成績を評価するために、セクター別の米国ETFで評価するのですが、ヴァンガード社のETFとステートストリート社のETFのどちらで評価するか?少し悩みましたが、出来高の多いステートストリート社のETFで見ていくことにしました。
括弧内は先月の数値です。
- XLE エネルギー 23.77%(‐1.07%)
- XLF 金融 14.69%(‐1.04%)
- XLI 資本財 12.97%(‐1.15%)
- XLK テクノロジー 11.10%(‐6.00%)
- XLY 一般消費財 9.22%(‐3.98%)
- XLB 素材 8.75%(0.70%)
- XLV ヘルスケア 6.04%(‐3.29%)
- XLP 生活必需品 5.79%(‐3.41%)
- XLU 公共事業 -1.43%(4.0%)
エネルギーセクターが爆上げしています。これは、先程も言ったコロナワクチンへの期待からです。
仮にコロナワクチンがFDAから緊急使用許可を得られれば、経済活動が復活します。
経済活動が復活すれば、打撃の大きかった航空業界を中心に多くの燃料・エネルギーの需要が高まるからです。
チャートを見ると、株価は50週移動平均線がレジスタンスとなっていることがわかります。
今後はこの50週移動平均線や直近の高値($45)を更新できるかに注意が必要です。
金(ゴールド)
ゴールドもETFで見ていきましょう。ゴールドのETFには、GLDとIAUの2つのETFがあります。
GLD-6.32%(前回‐1.40%)、IAU-6.20%(前回‐1.38%)とでは、基本的な値動きに大きな差はありません。
先月、先々月に続いて、金の価格は続落していますが、金が下落する理由の一つに、米10年債利回りが上がっていることが背景にあります。
2020年11月の米10年債利回りに大きな変化はありませんが、2020年9月からは上昇傾向であることが、50日移動平均線の傾きからわかります。
今後も米10年債利回りは、少しずつ上がりそうですね。
米10年債利回りが仮に上昇を続ければ、ゴールドだけではなく、NASDAQなどのグロース株が低迷するかもしれませんので、そのあたりも一緒に経過を追いたいと考えています。
米国債券
期間別のブラックロック社の米国債券で比較した結果です。
- 【SHY】iシェアーズ 米国国債 1-3年 ETF
- 【IEF】iシェアーズ 米国国債 7-10年 ETF
- 【TLT】iシェアーズ米国債20年超ETF
【TLT】iシェアーズ米国債20年超ETFは0.91%と小幅ですが、債券ETFのなかでもっとも上昇しています。
その他(仮想通貨)
番外編ということでビットコインの11月の値動きも確認しておきますと、+42%(先月+30%)と先月以上の爆益を生んでいます。
ビットコインの爆上げの理由には、米国上場企業であるマイクロストラテジー社やスクエア社が、ビットコインの購入を公言したことが背景のひとつとしてあります。
そして、これらの企業はインフレに対するリスクヘッジとしてビットコインを買ったことを合わせて公言しています。
同じ仮想通貨の中からXRPJPYもみてみると、11月の値動きは+167%と、ビットコイン以上の超爆上げをしており、バブル感が強すぎます。
下の記事で書いたのですが、モーニングスター社の株主優待で50XRPJPYもらえる予定です。
おそらく2~3週間後に贈呈される算段ですが、当初の見立て(50XRPJPY=約1,300円)よりも大きな価格となって、贈呈されそうです。
今、1XRPJPY=65円なので同水準であれば3,250円と、2.5倍程度の株主優待がゲットできるかもしれないため、XRPJPYからも目が離せません。
まとめ
2020年11月の株価をセクター別に見た場合、エネルギーセクターがもっとも上昇(約24%)しています。
そして、市場全体でみた場合NASADAQが11.33%と高騰しており、金(ゴールド)や債券のパフォーマンスと比べても、大きく上昇しています。
これらの情報は『世界のお金持ちが実践するお金の増やし方』の82ページに掲載している戦略を実践する上で、参考となるデータになっていますので、実践している方や実践してみたいという方には参考になるはずです!
ちなみに、ビットコインの+42%やXRPの+167%のボラティリティと比べてしまうと、エネルギーセクターの+24%のパフォーマンスがゴミのように思えてしまうかもしれませんが、これだけ価格の変動する商品に投資(投機)をするときは、それなりのリスクがあるということを忘れたくないですね。
2020年12月は、コロナ感染者数の拡大にいまだ歯止めがきかない状況であることから、経済の先行きの不安は大きいですが、ファイザーやモデルナのコロナウイルスワクチンの緊急使用許可が容認されることを期待したいです。
そして米国民のために、景気支援策がすみやかに合意されることも切に願います。